SMNJP:6185

時価総額
¥66.4億
PER
15.3倍
ビッグデータ処理や人工知能を活用したDSP「Logicad」を中心に、アドテクノロジーやマーケティングソリューションを提供するマーケティングテクノロジー事業。

事業内容

SMNは、情報通信技術の進歩を人に優しい形にして未来を創ることをミッションとしています。同社はビッグデータ、人工知能、金融工学を基盤に、アドテクノロジーのDSP「Logicad」を中心とした「マーケティングテクノロジー事業」を展開しています。この事業は、アドテクノロジー、マーケティングソリューション、デジタルソリューション、その他の4つの主要なサービスに分かれています。

アドテクノロジーでは、SMNはDSP「Logicad」とデジタルハウスエージェンシーを提供しています。「Logicad」は、広告主が広告配信効果を最適化するためのプラットフォームで、リアルタイム入札(RTB)を活用しています。これにより、広告主は広告を最適なタイミングで最も関心の高いユーザーに届けることが可能です。また、デジタルハウスエージェンシーは、広告主のデジタルマーケティング活動の内製化を支援します。

マーケティングソリューションでは、SMNの子会社であるSMT株式会社が「SCAN」というクローズド型アフィリエイトサービスを提供しています。このサービスは、厳選された媒体に広告を出稿し、広告主の投資効果を最大化することを目的としています。

デジタルソリューションでは、SMNの子会社である株式会社ASAがWebサイトやモバイルアプリケーションの制作・開発を行っています。また、SMNはテレビCMメタデータの販売など、プロモーション関連のサービスも提供しています。以前はルビー・グループ株式会社がラグジュアリーブランド向けのEコマースサービスを提供していましたが、2024年に株式譲渡が行われました。

その他の事業として、SMNはテレビ番組表ポータル「テレビ王国」やインターネット利用支援ポータル「PreBell」の広告枠の企画・販売を行っています。これらのサービスは、広告主に対して多様な広告機会を提供し、収益の最大化を図っています。

経営方針

SMNは、情報通信技術を人に優しい形で進化させ、未来を創造することをミッションとしています。ビッグデータ、人工知能、金融工学を基盤に、同社はデジタルマーケティングテクノロジー企業としての地位を確立しようとしています。ソニーグループの経営資源を活用し、デジタル広告配信やデータ活用支援などの事業領域を拡張し、成長を目指しています。

同社の成長戦略は、三つの柱を中心に展開されています。まず、各事業の収益性と成長性を向上させ、総合的なシナジーを追求します。次に、ソニーグループとの連携を深め、強固な経営基盤を確立します。これにより、持続的な企業価値の向上を目指しています。

SMNは、アドテクノロジー事業の再成長を重要視しています。技術開発力の向上や商品ラインナップの拡充を通じて、既存の強みをさらに伸ばし、ブランド広告領域でも成長を加速させる方針です。また、新規事業の創造を通じて事業領域の多角化を図り、長期的な企業価値の向上を目指しています。

高収益体質への転換も重要な課題です。コスト構造の見直しと最適化を進め、各事業の収益力を強化することで、安定した収益基盤を構築します。これにより、外部環境の変化に左右されにくい企業体質を目指しています。

人財資本の充実も重視されています。多様なバックグラウンドを持つ優秀な人材の確保と育成を進め、組織全体の能力向上を図ります。特に、専門スキルを持つエンジニアや中堅層の育成が喫緊の課題とされています。これにより、持続的な成長を支える人材基盤を強化します。