NITTOKUJP:6145

時価総額
¥413.2億
PER
15.4倍
コイル・モータ用自動巻線機やフィルム・ワイヤ用巻取り設備、非接触ICタグ・カードの製造・販売を行うトータル精密FAメーカー。

事業内容

NITTOKUは、トータル精密FAメーカーとして、主にコイル・モータ用自動巻線機を中心に事業を展開しています。具体的には、フィルムやワイヤ用の巻取り・搬送設備、機構部品・デバイスなどのFA設備の開発、製造、販売を行っています。また、非接触ICタグ・カードおよびカード用インレットの製造・販売も手がけています。

NITTOKUの事業は大きく2つのセグメントに分かれています。1つ目は「ワインディングシステム&メカトロニクス事業」で、電子部品や自動車、通信機器などに使用されるコイル巻線機や巻線システム、周辺機器の製造・販売を行っています。この事業はNITTOKUの主力であり、世界各地の関連会社と連携して展開しています。

2つ目のセグメントは「非接触ICタグ・カード事業」です。この事業では、埋込方式アンテナ巻線やICチップモジュール継線を用いたICカードやICタグの製造・販売を行っています。これにより、NITTOKUは多様なニーズに応える製品を提供しています。

NITTOKUの関連会社は、アジア、ヨーロッパ、アメリカなどに広がっており、各地域での製品の製造・販売、メンテナンスサービスを行っています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めています。

経営方針

NITTOKUは、巻線技術と生産技術を基盤に、顧客満足度の向上と収益性の向上を目指しています。同社は「小さくとも輝く世界№1の企業」を目標に掲げ、多様性を重視した人材採用と研究開発への積極的な投資を行っています。これにより、製品の高品質化と生産効率の向上を図り、企業価値の向上を目指しています。

同社は、2028年までに売上高500億円、EBITDA68億円、ROE9.3%、ROIC7.6%を目標としています。また、2026年からは連結配当性向40%以上を掲げ、株主還元を強化しています。これにより、技術と生産基盤の強化を通じて市場でのプレゼンスを高め、企業価値の向上を図っています。

中長期的な成長戦略として、NITTOKUは「サテライト戦略」や「M&A戦略」を推進し、即戦力となる人材の確保とシナジー効果による事業拡大を目指しています。また、半導体業界向けの高精度ダイボンダーや電池業界向けの製品ラインナップを拡充し、競争力を強化しています。

国内では、第一実業株式会社との業務提携を通じて、電池製造や自動車関連分野での戦略的パートナーシップを構築しています。海外では、ベトナムに新たな拠点を設け、現地でのサービス向上と営業活動の拡大を図っています。これにより、グローバル市場での競争力をさらに高めています。

NITTOKUは、SDGsや脱炭素化といったメガトレンドを捉え、地球環境と国際社会に貢献する企業を目指しています。大型設備投資や先端設備投資のニーズに応え、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に努めています。