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アマダJP:6113
事業内容
アマダは、金属加工機械器具および金属工作機械器具の開発、製造、販売、サービスを主な事業内容としています。具体的には、板金商品や微細溶接商品を取り扱っています。板金商品には、レーザマシンやNC付タレットパンチプレス、プレスブレーキ、ベンディングロボットなどが含まれます。また、微細溶接商品としては、精密レーザ機器や抵抗溶接機器を提供しています。
金属工作機械事業では、切削商品や研削盤、プレス商品を展開しています。切削商品には、金切帯鋸盤や形鋼切断機、ボール盤などがあり、プレス商品にはメカニカルプレスやプレス加工自動化機械装置が含まれます。これらの製品は、国内外の市場に向けて販売されています。
アマダは、国内外に多くの子会社を持ち、地域ごとに事業を展開しています。北米では、アマダ・アメリカ社やアマダ・カナダ社が板金商品を販売し、アマダ・ツール・アメリカ社が金型を製造しています。欧州では、アマダ・ユー・ケー社やドイツ・アマダ社が板金商品を販売し、アマダ・ヨーロッパ・エス・エー社が製造を担当しています。
アジア地域では、中国やタイ、韓国などに拠点を持ち、各市場に合わせた製品の販売とサービスを行っています。例えば、天田(中国)有限公司は中国市場での販売を統括し、アマダ・アジア・パシフィック社はASEAN地域をカバーしています。また、アマダは不動産の賃貸事業も手がけており、遊休地をショッピングセンターなどに賃貸しています。
経営方針
アマダは、金属加工機械や金属工作機械の分野で、長期的な成長と社会貢献を目指しています。同社は、急速に変化する市場環境に対応し、経営資源を効率的に活用することで、高品質なソリューションを提供し続けることを経営方針としています。これにより、持続的な企業価値の向上を図っています。
アマダは「長期ビジョン2030」を策定し、2030年に向けた成長戦略を推進しています。このビジョンでは、多様な社会変動に対応し、信頼されるモノづくりのパートナーとなることを目指しています。具体的な目標として、売上収益5,000億円、ROE10%の確保、SDGsを意識した取り組みの強化などが掲げられています。
成長戦略の柱として、環境対応ビジネス、DX&サービス、グローバル拡大の3つを挙げています。環境対応ビジネスでは、カーボンニュートラルに向けた商品展開を進め、DX&サービスでは、製造現場のデジタル化を支援する提案システムを改革しています。グローバル拡大では、日本、北米、欧州、アジアの4極体制を強化し、地域ニーズに即した商品展開を行っています。
中期経営計画2025では、売上収益4,000億円、営業利益640億円を目指し、戦略投資や運転資金、株主還元に重点を置いています。基本戦略方針として、新商品の拡販やアフターサービス事業の展開、レーザ技術の応用による新ビジネス分野への拡大を進めています。また、ESG経営の強化にも取り組んでいます。
アマダは、株主還元方針として、連結配当性向50%を目安に、株主資本配当率3%から4%の範囲で年間配当額を決定しています。自己株式の取得も継続的に行い、安定した配当とROEの向上を目指しています。これにより、持続可能な成長と企業価値の向上を図っています。