オークマJP:6103

時価総額
¥2288.6億
PER
20.5倍
NC旋盤やマシニングセンタなどの工作機械の製造・販売、アフターサービスを手がける事業。

事業内容

オークマは、工作機械の製造・販売を主な事業とする企業です。具体的には、NC旋盤、マシニングセンタ、複合加工機、NC研削盤などの製品を提供しています。これらの製品は、精密な加工を必要とする産業において重要な役割を果たしています。

オークマの事業は、地域ごとに分かれています。日本では、工作機械の製造・販売およびアフターサービスを行っています。また、関連会社である日本精機商会は、工作機械および保守部品の販売を担当しています。オークマ興産は、工作機械の部品加工、組立、据付を行い、大隈技研は機械設計を手がけています。

米州では、Okuma America CorporationとOkuma Latino Americana Comércio Ltda.が、工作機械の販売とアフターサービスを提供しています。これにより、北米および南米市場での顧客サポートを強化しています。

欧州では、Okuma Europe GmbHをはじめとする複数の子会社が、工作機械の販売とアフターサービスを展開しています。これにより、欧州全域での市場ニーズに応えています。

アジア・パシフィック地域では、北一大隈(北京)机床有限公司や大隈机械(上海)有限公司などが、工作機械の製造・販売およびアフターサービスを行っています。これにより、アジア市場でのプレゼンスを強化しています。

経営方針

オークマは、「ものづくりサービス」の力で社会に貢献することを目的とし、企業理念を実践しながら社会価値と企業価値の向上を目指しています。特に、統合一貫したものづくりサービスを通じて、顧客の価値創造に貢献し、共に歩む人々の幸せを実現することを掲げています。

同社は、労働人口の減少やデジタル技術の進展、地政学リスクの高まり、気候変動への対応など、急速に変化する経営環境に対応するため、ものづくりの強靭化を進めています。自動化・省人化や製造拠点の分散、サプライチェーンの再編などを通じて、リスク対応を強化しています。

オークマのビジネスモデル「総合ものづくりサービス」は、工作機械の制御装置を自社開発する強みを活かし、機械、電気、情報、知識創造の融合技術を基盤に、トータルレスポンシビリティの思想のもと、ものづくりを支援しています。スマートマシンやスマートファクトリーソリューションを提供し、顧客の課題を解決します。

中期ビジョンでは、スマートマシンからスマートファクトリーソリューションの強化を進め、ものづくりDXソリューションの展開を加速しています。成長産業をカバーし、グローバル市場での成長を目指し、海外売上高比率70%以上を目指しています。

中期経営計画2025では、収益性の向上と需要変動に強い事業構造の構築を進めています。ものづくりDXソリューションの展開やグローバル70の達成、経営基盤の強化、資本の最適化、ESG経営の実践を重点的に取り組んでいます。

オークマは、2030年度に連結売上高3,000億円、営業利益率15%以上を目指しています。2025年度には、売上高2,500億円、営業利益率13~15%を目標とし、収益力強化と高効率経営を実践しています。株主還元も重視し、総還元性向35%以上を目指しています。