モリテックスチールJP:5986

時価総額
¥43.8億
PER
13.6倍
特殊帯鋼や普通鋼の販売を行う商事部門、焼入鋼帯の製造販売を行う焼入鋼帯部門、鈑金加工品の製造販売を行う鈑金加工品部門。

事業内容

モリテックスチールは、特殊帯鋼や普通鋼などの鋼材を扱う商事部門を持っています。この部門では、みがき特殊帯鋼、熱間圧延鋼帯、ステンレス鋼帯などの販売を行っています。また、焼入鋼帯部門では、特殊帯鋼を主原料とした焼入鋼帯やベーナイト鋼帯の製造販売を手がけています。

さらに、モリテックスチールは鈑金加工品部門も展開しており、コードリールやゼンマイなどの鈑金加工品を製造販売しています。これらの製品は、耐久消費財の分野で広く利用されています。モリテックスチールの事業は多岐にわたり、さまざまなニーズに応えています。

モリテックスチールの連結子会社には、ジュタワン・モリテック(タイランド)株式会社や上海摩立特克鋼鉄商貿有限公司などがあります。これらの子会社は、各国での鋼材輸出の販売代理業務や鋼材加工販売を行っています。また、家電や農業機械、自動車用部品の製造販売も手がけています。

モリテックスチールは、ベトナム、インドネシア、メキシコなどにも子会社を持ち、各国での鋼材輸出や加工販売を行っています。これにより、グローバルな市場での競争力を高めています。さらに、日輪鋼業株式会社や中川産業株式会社なども連結子会社として、鋼材の加工販売を行っています。

経営方針

モリテックスチールは、「人を大切にして、共に成長する会社つくり」を経営方針に掲げ、透明で公正な企業活動を通じて販売力の強化とシステムの再構築を推進しています。同社は特殊帯鋼の専門商社として、多様化するニーズに応え、環境に配慮した独自性の高い商品を提供することで、社会・経済の発展に寄与することを目指しています。

同社は、資本コストと株価を意識した経営を実現するため、自己資本利益率(ROE)8%以上を目標に掲げ、収益力の向上に取り組んでいます。商事部門では、連結子会社化した中川産業株式会社とのシナジー効果を発揮し、鋼材のスリット加工を内製化するなど、競争力の強化を図っています。

焼入鋼帯部門では、円安を追い風に海外マーケットの新規創出と国内向け販路拡大を進めています。鈑金加工品部門では、原材料価格の上昇分を販売価格に転嫁し、適正価格での販売を図るとともに、EV化の進展に対応した事業構造改革を加速しています。

モリテックスチールは、設立70周年を機に「3つのステージ」と呼ばれる成長戦略を掲げています。第1ステージでは事業の再構築、第2ステージでは2030年に向けた環境配慮型の事業展開、第3ステージでは2040年に向けた独自技術開発を目指しています。これにより、持続可能な成長を追求しています。