- 日本企業
- 兼房
兼房JP:5984
事業内容
兼房株式会社は、工業用機械刃物および関連製品の製造と販売を主な事業としています。同社は日本を拠点に、10の連結子会社を持ち、グローバルに事業を展開しています。各地域での事業活動は以下の通りです。
日本では、兼房が製品を生産し、国内外に販売しています。インドネシアでは、PT.カネフサインドネシアが原材料や半製品を兼房から供給され、生産を行い、東南アジアを中心に販売しています。アメリカでは、カネフサUSA, INC.が北米市場に向けて販売と再研磨サービスを提供しています。
ヨーロッパでは、カネフサヨーロッパB.V.が販売を担当しています。中国では、昆山兼房高科技刀具有限公司が生産を行い、中国市場や関連会社に販売しています。ブラジルでは、カネフサ ド ブラジル LTDA.が南米市場に向けて販売と再研磨サービスを提供しています。
ベトナムでは、カネフサベトナム マニュファクチャリングCO.,LTD.が生産を行い、兼房に販売しています。また、カネフサベトナム CO.,LTD.はベトナム国内での販売と再研磨サービスを行っています。その他の地域では、大口サービス㈱が損害保険代理店業務を行い、カネフサインディア Pvt.Ltd.とカネフサメキシコ S.A. DE C.V.がそれぞれの国内市場で販売と再研磨サービスを提供しています。
製品区分としては、平刃類、精密刃具類、丸鋸類、商品があります。平刃類には木工用平鉋刃や製本紙工用刃物などが含まれ、精密刃具類には溝突カッターやダイヤ製品などがあります。丸鋸類にはチップソーがあり、商品には仕入商品が含まれます。これらの製品は、各地域の生産・販売会社を通じて市場に供給されています。
経営方針
兼房株式会社は、工業用機械刃物の製造と販売を主軸に、グローバルな事業展開を行っています。同社は、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を目指し、収益性を重視した経営を推進しています。具体的には、8.0%以上の連結売上高営業利益率の達成を目標としています。
兼房は、2023年度から始まる新たな3ヶ年の中期経営計画を策定し、「スピード経営体質への脱皮」と「エッセンシャルカンパニー」としての自覚を掲げています。この計画のもと、企業体質の改善や新たなビジネスモデルの創造を目指し、ビジネスプロセスの変革を進めています。
成長戦略の一環として、兼房はグローバル市場でのプレゼンス強化を図っています。製品の独自性を追求しつつ、QCD(品質、コスト、納期)対応により高付加価値を提供し、グローバル展開に必要なマンパワーを強化しています。また、ベトナム生産子会社の能力増強を進め、世界最適生産分業を確立しています。
さらに、兼房はものづくり力とデジタルトランスフォーメーション(DX)の強化を進めています。生産設備の省人化・無人化を推進し、製品標準化によるコストダウンを図るとともに、顧客の課題解決に寄与する新技術・新製品の開発を行っています。また、全社システムの再構築と基幹システムの見直しを進めています。
経営基盤の強化も重要な戦略の一部です。兼房は人財育成制度の再構築を通じて人財強化を図り、組織変革により外部環境の変化に柔軟に対応しています。さらに、次世代を担う若手人財を中心に、SDGsとカーボンニュートラル(GX)達成を目指しています。