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横河ブリッジホールディングスJP:5911
事業内容
横河ブリッジホールディングスは、持株会社としてグループ全体の統括を行い、事業会社間の調整と経営の連携を図っています。グループは、橋梁をはじめとする鋼構造物の設計・製作・現場施工を主な業務としています。
横河ブリッジホールディングスの事業セグメントは4つに分かれています。まず、橋梁事業では、株式会社横河ブリッジが新設橋梁の設計・製作・施工、既設橋梁の維持補修を行っています。横河NSエンジニアリングと楢崎製作所も新設橋梁の設計・製作・施工を担当しています。
エンジニアリング関連事業では、横河システム建築がシステム建築や可動建築システム、太陽光発電システムの設計・施工を行っています。横河NSエンジニアリングは地下構造物や海洋構造物の設計・製作を手がけ、横河ブリッジは超高層ビルの鉄骨建方やコンクリート製品の製作を行っています。
先端技術事業では、横河ブリッジが精密機器製造事業として液晶パネルや半導体製造装置向けの高精度フレームを生産しています。また、横河技術情報はソフトウェア開発などの情報処理事業を展開しています。
不動産事業では、横河ブリッジホールディングスが保有する不動産を物流倉庫などとして貸し出し、不動産収入を得ています。これにより、安定した収益基盤を構築しています。
経営方針
横河ブリッジホールディングスは、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、2025年度を初年度とする第7次中期経営計画を策定しました。この計画では、成長分野への経営資源の積極投入と収益構造の強靭化を基本方針としています。特に、橋梁の保全事業、システム建築事業、土木関連のエンジニアリング事業、そして全社的なデジタル化の推進に注力しています。
橋梁事業では、保全事業を中心に領域を拡大し、デジタル化を通じて安全性や生産性の向上を図ります。新設橋梁の発注が減少する中、床版取替などの大規模更新工事での競争力を強化し、事業領域を広げることを目指しています。システム建築事業では、商品価値向上とマーケティング戦略に基づき、トップシェアの維持拡大を図ります。
エンジニアリング事業では、新たな領域を開拓し、土木鋼構造物の研究開発や事業化に取り組んでいます。特に、羽田アクセス線やリニア中央新幹線などのトンネルセグメントの案件を進めつつ、将来的な成長が期待される分野に注力しています。これらの戦略を通じて、横河ブリッジホールディングスは売上高2,000億円、営業利益185億円、1株当たり当期純利益350円を目指しています。