早稲田学習研究会JP:5869

時価総額
¥123.4億
PER
12倍
学習塾運営の有力企業。ゼミ・ハイ・ファースト個別の三部門で集団指導、個別指導と独自オンライン学習システム「Wovie」を展開。群馬・栃木・埼玉に2025年3月31日現在でゼミ37校舎、ハイ14校舎、ファースト個別11教室で展開。

事業内容

早稲田学習研究会は学習塾を運営する企業で、小中高生向けの集団指導と個別指導を中心に事業を展開しています。 同社は「W早稲田ゼミ」(小中生向け集団)、「W早稲田ゼミハイスクール」(高校生向け集団)、「ファースト個別」(小中高生向け個別指導)という三つの主力ブランドで授業とオンライン補講を組み合わせた教育サービスを提供しています。

主要な顧客は通塾する生徒とその保護者で、収益は入会金や月謝などの授業料が中心です。 同社は地域密着型に校舎を展開し、一拠点あたりの在籍生徒数を大きく取ることで集客効率を高め、固定費を抑えて利益率を向上させています。

事業セグメントは学習塾事業の単一セグメントで、部門別にはゼミ部門が小中生向けで37校舎、ハイ部門が高校生向けで14校舎、ファースト個別が個別指導で11教室(2025年3月31日現在)を運営しています。 同社は正社員中心の講師育成や独自教材、無料補習やオンライン学習システム「Wovie」、大型郊外校舎による駐車場確保などで差別化を図り、地域ごとのブランド力を強化しています。

経営方針

同社は基本方針を大きく変えずに、これまでの強みを深化させることで成長を図っています。中期的には埼玉県を中心に大型の郊外型校舎を増やしていく計画で、1校舎あたりは150〜200坪規模を標準とし、売上高と営業利益を重視、営業利益率18.0%を目安に企業価値の向上を目指しています。同社は安定した集客力を基盤に、収益性の高い校舎展開で成長を実現しようとしています。

重点投資分野は教師力の強化、提供サービス(学習環境)の改善、教材開発にあります。具体的には全国からの厳選採用と入社後の研修(最低2か月、長期では1年近く)、生徒アンケートや講義録画による本部での品質チェックを通じた指導力向上の仕組みを整備しています。授業面では学力別クラス編成や無料補習、担任制や三者面談、数学・英語ではアシスタント教師による採点支援といった手厚い面倒見で他社と差別化を図っています。

新市場開拓と事業拡大は主に郊外エリアでの物件確保と教員採用力の強化で進められます。物件開発力向上のための開発課新設やインターンシップ・内定者研修の充実で優良物件と人材を確保し、低学年向け講座や新たな講座の開発、部門間のノウハウ共有によるシナジー創出で顧客層を広げる計画です。現状では小中生向けゼミ37校舎、高校生向け14校舎、個別11教室(2025年3月31日現在)を運営しており、この基盤をもとに拡大を目指しています。

技術革新についてはオンライン補講や映像授業の活用を積極的に進めています。講義の収録映像を教師の品質管理にも使い、学習管理や補講にICTを導入することで授業品質の均一化と効率化を図っています。加えてインターネット広告での認知向上やオンラインを核とした新たな事業モデルの開拓も進めており、これらを通じて生徒数や売上高といった主要指標の改善を狙っています。