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エヌアイシ・オートテックJP:5742
事業内容
エヌアイシ・オートテックは、FA部門と商事部門の2つの事業セグメントを持っています。FA部門では、アルミニウム合金製の構造部材「アルファフレームシステム」を中心に、FA装置やクリーンブース、マシンカバーなどの工業製品の開発・設計・製造・販売を行っています。このシステムは、溶接不要でボルトのみで組み立て可能なフレキシブルな構造が特徴です。
FA部門では、1986年に開発された「アルファフレームシステム」を基に、2,200種類以上の製品を提供しています。顧客のニーズに応じて、専用の断面形状を提案し、カスタマイズされたフレームの受注販売も行っています。また、洗浄、検査、搬送、梱包の技術を活かし、自動車関連分野をはじめとする多様な業種にFA装置やクリーンブースを提供しています。
商事部門では、FA部門の技術を活用し、工場の製造設備導入提案営業や工業生産財の取扱いを行っています。工業用砥石、工具、ツールなどの消耗品や製造設備が主要な取扱商品で、リピート受注が多いことが特徴です。この安定したビジネスが、エヌアイシ・オートテックの収益に貢献しています。
エヌアイシ・オートテックは、FA部門と商事部門の連携により、顧客の多様なニーズに応える製品とサービスを提供しています。FA部門では、アルファフレームシステムを使用した設計・組立サポートサービス「カクチャTM」や「マーキングシステムTM」を提供し、効率的な製品開発を支援しています。商事部門では、工業用砥石や機械設備、工具・ツールなどを幅広く取り扱っています。
経営方針
エヌアイシ・オートテックは、成長戦略として「モノづくりを通じて社会の発展と創造に貢献する」という経営理念を掲げています。具体的には、顧客に高品質な製品とサービスを提供し、社員には自己実現の機会を提供することで、快適な職場環境を醸成しています。また、株主や地域社会に対しても信頼関係を築き、地球環境の保全に取り組んでいます。
同社は、2025年から2027年にかけての中期経営計画を策定し、アルミフレームメーカーおよびFA装置メーカーとしての強みを活かし、営業体制と製造体制の強化を図っています。これにより、外部環境の変化に柔軟に対応し、継続的な増収増益を目指しています。特に、FA装置のトータルソリューションや半導体製造装置の需要増加に対応することで、安定的な成長を見込んでいます。
エヌアイシ・オートテックは、ROEとEPSを重要な経営指標として設定し、ROE15%以上、EPS140円以上を目標としています。これらの指標は、投資家が同社の経営方針や戦略を理解する上で重要であり、経営の進捗状況や実現可能性の評価に役立ちます。中期経営計画では、売上高や営業利益の具体的な数値目標も設定されています。
同社の中長期的な経営戦略は、製造業の品質向上と合理化に貢献することをミッションとし、アルファフレームシステムを基にした高効率な装置製作を推進しています。FA事業の一体化や企業ブランディングの確立、技術革新への取り組みを通じて、高品質・高付加価値製品の提供を目指しています。また、販売戦略の強化や開発力の強化、生産体制の強化を優先課題として取り組んでいます。