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エヌアイシ・オートテックJP:5742
沿革
1927年4月 |
鑢(やすり)の製造及び加工を事業目的として富山県富山市に西川鑢製作所を設立 |
1960年3月 |
西川鑢製作所をクレト商会に商号変更 |
1970年10月 |
クレト商会を株式会社へ組織変更し、株式会社クレトに商号変更 |
1971年5月 |
富山県富山市にキュノ・トヤマセールス株式会社(現:当社)を設立 |
1982年7月 |
キュノ・トヤマセールス株式会社を西川精機株式会社(現:当社)へ商号変更 |
1983年10月 |
搬送装置及び周辺機器の研究開発を目的として、富山県富山市に流杉工場を新設 |
1984年4月 |
金属金型の製作加工を事業目的として、富山県富山市の流杉工場内にセイデン工業株式会社を設立 |
1985年4月 |
西川精機株式会社をエヌアイシ・オートテック株式会社へ商号変更 |
1986年4月 |
当社と富山軽金属工業株式会社(現:三協立山株式会社)との共同開発により、産業用アルミフレーム「アルファフレーム」を開発 |
1988年5月 |
アルミニウム合金製構造部材「ALFA FRAME SYSTEM(アルファフレームシステム)」を商品化し、アルファフレームの製造及び販売を開始 |
1992年3月 |
流杉工場の増築及び自動切断機の導入により、アルファフレームの生産体制を増強 |
1993年2月 |
東京都千代田区平河町に東京支店(現:東京本社)を開設 |
1996年8月 |
大阪府東大阪市に西日本テクニカルセンター(現:アルファフレーム関西/関西営業所)を開設 |
1996年12月 |
クリーンルームの製造及び販売を事業目的にセイコー電子工業株式会社(現:セイコーインスツル株式会社)との共同出資により、エヌアイシ・セイコー株式会社を東京都千代田区平河町に設立 |
1997年12月 |
東京都江東区有明に東京支店(現:東京本社)を移転 |
1997年12月 |
マイスナー・ヴゥルスト社(本社ドイツ)の出資を受け、エヌアイシ・セイコー株式会社をニック・セイコー・マイスナー・ヴゥルスト株式会社に商号変更 |
1998年10月 |
富山県中新川郡立山町塚越に立山ロジスティックスセンター(現:立山第1工場)を開設 |
2001年3月 |
ニック・セイコー・マイスナー・ヴゥルスト株式会社を解散 |
2002年4月 |
当社を存続会社として、株式会社クレトを吸収合併 |
2003年12月 |
各種部品等の小物部品専用の洗浄機の開発・標準規格化を行い、ボックス式カップ型洗浄装置を特許出願 |
2006年6月 |
ジャスダック証券取引所(現:東京証券取引所)に株式を上場 |
2007年6月 |
富山県中新川郡立山町、立山工場(現:立山第1工場)敷地内に技術開発センター(現:開発センター)を設立 |
2008年6月 |
専用に開発した3次元CADソフトによる自動設計・組立サポートサービス「KAKCHR(カクチャ)」を開始 |
2008年10月 |
100%子会社であるセイデン工業株式会社を吸収合併 |
2010年1月 |
組立作業時間の大幅削減を可能とした組立省力化システム「マーキングシステム」を開始 |
2010年4月 |
福岡県大牟田市にアルファフレーム九州(出荷センター)を開設 |
2012年4月 |
「アルファフレームシステム」のインターネット販売サイト、「NIC Direct(エヌアイシ ダイレクト)」をオープン |
2012年8月 |
愛知県刈谷市にアルファフレーム東海(東海営業所)を開設 |
2013年12月 |
富山県中新川郡立山町、立山第1工場敷地内に技術センター(立山第1工場C棟)を増設し、立山第1工場と開発センターを連結 |
2015年1月 |
タイ王国に海外子会社(NIC Autotec(Thailand)Co.,Ltd.)を設立 |
2015年4月 |
愛知県名古屋市緑区へアルファフレーム東海を移転し、愛知事業所として開設 |
2016年8月 |
海外子会社(NIC Autotec(Thailand)Co.,Ltd.)への増資を実施 |
2017年6月 |
富山県中新川郡立山町前沢に立山事業所(現:立山第2工場)を開設 |
2017年6月 |
埼玉県児玉郡にアルファフレーム北関東(出荷センター)を開設 |
2018年3月 |
富山本社を流杉工場へ移転し、富山本社/流杉工場と改め、本店所在地を富山県富山市流杉255番地へ変更 |
2019年9月 |
愛知県清須市に新築した工場を新たな愛知事業所として開設 |
2020年3月 |
海外子会社(NIC Autotec(Thailand)Co.,Ltd.)への増資を実施 |
2021年9月 |
海外子会社(NIC Autotec(Thailand)Co.,Ltd.)の解散及び清算を決定し、現地企業による代理店販売へ移行 |
2022年3月 |
海外子会社(NIC Autotec(Thailand)Co.,Ltd.)を解散 |
2022年4月 |
富山県中新川郡立山町利田に立山第3工場を開設 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQスタンダードからスタンダード市場へ移行 |
事業内容
エヌアイシ・オートテックは、アルファフレーム部門、装置部門、商事部門の3つの事業セグメントを持つ企業です。アルファフレーム部門では、アルミニウム合金製構造部材を使用した「アルファフレームシステム」の開発、設計、製造、販売を行っています。このシステムは、FA装置やクリーンブース、マシンカバーなど様々な構造体に対応可能で、溶接不要でボルトのみで組立可能なフレキシブルな構造部材です。また、同部門では、顧客のニーズに合わせた専用フレームの提案も行っています。
装置部門では、「アルファフレームシステム」を使用したFA装置やクリーンブース、その他関連機器・システムの開発、設計、製造、販売を手掛けています。この部門は、自動車関連分野をはじめとする幅広い業種に対し、洗浄、検査、搬送、梱包などの要素技術をベースにした製品提供を行っています。
商事部門では、上記2部門のメーカー機能を活用し、工場等の製造設備導入提案営業及び工業生産財の取扱いを行っています。主要な取扱商品には、工業用砥石、鑢、工具・ツールなどの消耗品があり、これらはリピート受注が多いことが特徴です。また、装置部門と連携し、同社製品を活用した製造設備の導入提案営業を行い、多種多様な顧客ニーズに応えています。
エヌアイシ・オートテックは、これらの事業を通じて、機械・装置の基礎フレームやFA装置、工業生産財の販売など、幅広い分野で技術とサービスを提供しています。
経営方針
エヌアイシ・オートテックは、技術革新と市場の変化に対応するため、新たな中期経営計画を策定し、その実行に向けた成長戦略を推進しています。同社は、「モノづくりを通じて社会の発展と創造に貢献する」という経営理念のもと、顧客満足度の向上、社員の自己実現機会の提供、企業努力による株主価値の向上、地域社会との良好な信頼関係の構築を基本方針として掲げています。
経営環境の変化に対応し、2023年3月期を新しいFAシステムの「開発元年」と位置づけ、2023年3月期から2025年3月期にかけての新たな中期経営計画を策定しました。この計画では、技術革新により形成される新たなマーケットへの対応、および高度なクリーンルームやFA関連機器・装置のニーズに応えることを目指しています。
具体的な成長戦略として、エヌアイシ・オートテックは、マーケットイン思考に基づく顧客満足度の向上、企業ブランディングの確立、生産性向上のためのデジタライゼーション推進、技術革新への取り組みを重点領域としています。これらの戦略を通じて、同社は「Only One企業」としての地位を確立し、アルミフレームの専門メーカーおよびFA装置メーカーとしての強みを活かした事業展開を図っています。
また、販売戦略の強化、開発力の強化、生産体制の強化を優先的に対処すべき課題として挙げ、これらの課題に対応することで、中期経営計画の達成を目指しています。エヌアイシ・オートテックは、これらの成長戦略と課題への取り組みを通じて、持続可能な成長と企業価値の向上を追求しています。