三井金属JP:5706

時価総額
¥1.05兆
PER
24.3倍
機能材料、金属、モビリティ、その他の事業セグメントを持ち、銅箔や亜鉛、排ガス浄化触媒、伸銅品などの製造・販売を手がける。

事業内容

三井金属鉱業は、主に4つの事業セグメントで構成されています。これらは機能材料、金属、モビリティ、その他の事業です。各セグメントは多岐にわたる製品やサービスを提供しており、関連会社とともに事業を展開しています。

機能材料セグメントでは、銅箔や機能粉、電池材料、スパッタリングターゲット、セラミックス製品の製造・販売を行っています。具体的には、キャリア付極薄銅箔やプリント配線板用電解銅箔、電子材料用金属粉、酸化タンタルなどが含まれます。

金属セグメントでは、亜鉛、鉛、銅、金、銀の製造・販売を行い、資源リサイクル事業も展開しています。これにより、持続可能な資源利用を目指し、環境への配慮を重視した事業活動を行っています。

モビリティセグメントでは、排ガス浄化触媒や自動車用ドアロック、ダイカスト製品、粉末冶金製品の製造・販売を行っています。これにより、自動車産業における環境負荷の低減や安全性の向上に貢献しています。

その他の事業セグメントでは、伸銅品やパーライト製品の製造・販売、各種産業プラントエンジニアリングを行っています。これにより、多様な産業分野におけるニーズに応え、技術革新を推進しています。

経営方針

三井金属鉱業は、持続可能な成長を目指し、2030年のビジョン実現に向けた中期経営計画「25中計」を推進しています。この計画では、社会的価値と経済的価値の向上を統合する「統合思考経営」を基軸に、カーボンニュートラルの実現や人的資本経営の強化を図っています。

「25中計」では、カーボンニュートラルに向けた中長期目標の達成を目指し、排出量取引制度やScope3への対応を進めています。また、従業員の行動変容を促すためのバリュー(行動指針)を制定し、人事制度と連動した運用を開始しました。

経済的価値の向上においては、資本効率を意識した経営を推進し、ROICの向上を図っています。事業ポートフォリオの動的管理を強化し、事業別WACCとROIC目標を運用することで、ポートフォリオマネージメントを強化しています。

機能材料部門では、グローバルシェアNo.1の機能材料を生み出す事業体への変革を目指し、社外の知見を活用したプロジェクトを推進しています。また、レアマテリアル事業部を創設し、シナジー創出を図っています。

金属部門では、リサイクルニーズに応えるための高度なリサイクル製錬ネットワークを追求し、低炭素エネルギーを活用した金属素材の提供を進めています。2030年度までにCO2排出量を2013年度比で38%削減する目標を掲げています。

事業創造本部では、新たな事業の創造を目指し、研究開発力の強化と市場共創を軸にした価値創造に取り組んでいます。環境・エネルギー領域のテーマである多孔体事業の事業化を推進し、タイムリーな投資と人員の投入を行っています。

経営企画本部では、ポートフォリオマネージメントの強化を図り、バイサイドM&Aとして予算枠を設定し、社外専門家を含めた活動を加速しています。これにより、持続可能な成長を実現し、企業価値の向上を目指しています。