- 日本企業
- 神鋼鋼線工業
神鋼鋼線工業JP:5660
事業内容
神鋼鋼線工業は、特殊鋼線関連事業、鋼索関連事業、エンジニアリング関連事業、その他の事業を展開しています。これらの事業は、同社の主要な事業セグメントとして位置づけられています。
特殊鋼線関連事業では、PC鋼線やPC鋼より線、ケーブル加工製品、ばね用鋼線、めっき鋼線、ステンレス鋼線、特殊金属線などの製造と販売を行っています。これらの製品は、親会社の神戸製鋼所から原材料を調達し、製造しています。
鋼索関連事業では、一般ロープや特殊ロープ、鋼より線、ステンレスロープなどのワイヤロープ製品を製造・販売しています。これらの製品も神戸製鋼所からの原材料を使用し、一部の工程は関連会社に委託しています。
エンジニアリング関連事業では、架設・緊張用部材や機器、線材三次加工製品の製造・販売を行っています。製造の一部は、関連会社に委託されており、効率的な生産体制を整えています。
その他の事業としては、不動産の賃貸などの資産活用事業を展開しています。これにより、事業の多角化を図り、安定した収益基盤を築いています。
経営方針
神鋼鋼線工業は、持続可能な社会の実現に貢献することを目指し、サステナビリティ経営を中心に据えた成長戦略を推進しています。同社は「神鋼鋼線ミッション」と「神鋼鋼線クレド」を基に、社会に対して「なくてはならない価値」を提供し続けることを企業理念としています。
中期経営計画「Next Innovation 2026」では、環境変化に適応し持続的に成長できる企業基盤の構築を目指しています。具体的には、ROIC5%以上、経常利益21億円以上を目指し、安定した収益基盤の確立に向けた施策を展開しています。2024年度の実績では、ROIC2.9%、経常利益12億円を達成しています。
同社は、特殊鋼線関連事業、鋼索関連事業、エンジニアリング関連事業において、価格転嫁や生産性向上を通じた収益改善を図っています。また、新エネルギー分野や高付加価値製品の市場開拓を進め、サステナビリティ貢献製品の開発に注力しています。これにより、社会貢献と事業成長の両立を目指しています。
事業環境の不透明さに対処するため、神鋼鋼線工業は技術やノウハウを活かし、新たな需要の開拓やコスト競争力の向上に取り組んでいます。特に、労働力不足に対応する製品や、耐震防災分野での需要増加に応える製品の開発を進めています。これにより、持続可能な成長を実現しようとしています。