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神鋼鋼線工業JP:5660
沿革
1917年12月 |
乾鉄線株式会社設立 |
1931年1月 |
日本鉄線鋼索株式会社に社名変更 |
1943年3月 |
株式会社神戸製鋼所が日本鉄線鋼索株式会社を吸収合併し、同社尼崎工場とする |
1954年3月 |
線材二次製品の合理化体制を強化するとともに同工場を株式会社神戸製鋼所より分離し、神鋼鋼線鋼索株式会社として発足 |
1954年4月 |
東京都中央区に東京営業所(現東京支店)を開設 |
1955年4月 |
大阪府大阪市に大阪営業所(現大阪支店)を開設 |
1962年8月 |
大阪証券取引所(市場第二部)へ株式上場(2007年9月上場廃止) |
1967年11月 |
デミング賞実施賞を受賞、兵庫県尼崎市に研究所を新設 |
1969年10月 |
兵庫県加古川市に尾上工場(現ロープ製造所 尾上地区)を新設 |
1971年4月 |
株式会社朝日製綱所と合併し、社名を神鋼鋼線工業株式会社に商号変更 |
1974年2月 |
サンエス工業株式会社(1999年8月に神鋼鋼線ステンレス株式会社に社名変更。現・連結子会社)を設立 |
1983年11月 |
コウセンサービス株式会社(現・連結子会社)を設立 |
1985年8月 |
株式分割実施(500円額面株式1株を50円額面株式10株に分割) |
1988年5月 |
本社・尼崎工場(現尼崎事業所)を尼崎市道意町より尼崎市中浜町に移転 |
1988年6月 |
尾上ロープ加工株式会社(現・連結子会社)を設立 |
1993年3月 |
東京証券取引所(市場第二部)へ株式上場 |
1995年4月 |
研究所を尼崎市道意町より尼崎市中浜町に移転 |
1997年2月 |
ロープ事業部がISO9001の認証を取得 |
1997年11月 |
株式会社ケーブルテック(現・連結子会社)を設立 |
1999年2月 |
鶴原都市開発株式会社を設立(2015年6月清算) |
2000年7月 |
鋼線事業部がISO9001の認証を取得 |
2002年10月 |
中華人民共和国上海市に駐在員事務所を開設 |
2003年5月 |
東京支店を東京都墨田区より東京都品川区に移転 |
2008年8月 |
株式会社テザックワイヤロープの株式を追加取得し、連結子会社化 |
2012年6月 |
株式会社神戸製鋼所により中華人民共和国広東省佛山市に設立された神鋼新确弾簧鋼線(佛山)有限公司(現・持分法適用会社)に資本参加 |
2013年4月 |
当社ロープ事業及び株式会社テザックワイヤロープの営業部門を会社分割し、株式会社テザック神鋼ワイヤロープを設立 |
2013年7月 |
中華人民共和国広東省広州市に神鋼鋼線(広州)販売有限公司(現・連結子会社)を設立 |
2017年10月 |
株式併合実施(10株を1株に併合) |
2018年4月 |
当社の連結子会社である株式会社テザックワイヤロープを吸収合併、同社を二色浜事業所(現ロープ製造所 二色浜地区)と改称 |
2021年1月 |
英文社名をKOBELCO WIRE COMPANY, LTD.に商号変更 |
2021年3月 |
名神興業株式会社の全株式を取得し、連結子会社化 |
2022年4月 |
当社の連結子会社である株式会社テザック神鋼ワイヤロープを吸収合併 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行 |
事業内容
神鋼鋼線工業は、特殊鋼線関連事業、鋼索関連事業、エンジニアリング関連事業、およびその他の資産活用事業を展開している企業です。同社グループは、神鋼鋼線工業を含む親会社、子会社7社、関連会社3社で構成されています。
特殊鋼線関連事業では、PC関連製品(PC鋼線、PC鋼より線、ケーブル加工製品など)やばね・特殊線関連製品(ばね用鋼線、めっき鋼線、ステンレス鋼線、特殊金属線など)の製造販売を行っています。これらの製品の主要原材料は、親会社の神戸製鋼所から購入し、製造販売は神鋼鋼線工業が担当しています。一部の工程作業は、神鋼鋼線ステンレス株式会社、コウセンサービス株式会社、尾上ロープ加工株式会社、株式会社ケーブルテックに委託されています。
鋼索関連事業では、ワイヤロープ製品(一般ロープ、特殊ロープ、鋼より線、ステンレスロープなど)の製造販売を手がけています。こちらも原材料は神戸製鋼所からの購入で、製造販売は神鋼鋼線工業が行い、尾上ロープ加工株式会社、テザックエンジニアリング株式会社に一部工程を委託しています。
エンジニアリング関連事業では、架設・緊張用部材及び機器、線材三次加工製品などの製造販売を展開しており、コウセンサービス株式会社、尾上ロープ加工株式会社に製品製造の一部を委託しています。
その他の事業としては、不動産の賃貸などの資産活用事業を行っています。これらの多岐にわたる事業を通じて、神鋼鋼線工業は幅広い産業分野に貢献しています。
経営方針
神鋼鋼線工業は、中期経営計画「Go To Next神鋼鋼線~2025~」を策定し、環境変化に適応し持続的に成長できる企業基盤の構築を目指しています。同社は、社会的価値の向上、従業員エンゲージメントの最大化、安定収益の継続達成を三つの柱として掲げています。特に、SDGsを中心とする社会課題の解決に向けた事業やサービスの展開、企業理念の浸透や働きがい・働きやすさの追求、連結業績-経常利益15億円以上、ROS5%以上の継続達成を目標にしています。
事業環境としては、新型コロナウイルス感染症の影響縮小や社会経済活動の回復が期待される一方で、地政学リスクの長期化や金融資本市場の急激な変動、原材料価格やエネルギー価格の上昇など不透明な状況が継続しているとしています。
対処すべき重点課題として、新たな需要開拓やコスト競争力向上に取り組むこと、原材料価格やエネルギー価格、運送費等の上昇に応じた販売価格改定の強化が挙げられています。特殊鋼線関連事業では、民間分野の強化や新分野での用途展開、工場コストの削減を目指しています。鋼索関連事業では、特定分野に特化した営業組織の設置や海外展開の推進、新規顧客の開拓を進めています。エンジニアリング関連事業では、新設橋梁への技術的差別化や橋梁ケーブルメンテナンスのスタンダード確立、耐震ケーブルブレースの市場浸透を図っています。
これらの戦略を通じて、神鋼鋼線工業は持続可能な社会の実現に貢献し、なくてはならない価値を提供し続けることを目指しています。