新日本電工 (5563) 株価

時価総額
¥605.9億
PER
41.2倍
合金鉄・機能材料製造の有力企業。フェロマンガンなど合金鉄製品とリチウムイオン電池正極材料を主力に展開。焼却灰溶融処理や水処理装置事業も手掛ける。子会社5社・関連会社2社で構成し、マレーシアにも製造拠点を保有。

株価・出来高の推移

時価総額の推移

プレミアム会員にご登録いただくと、
時価総額の推移にアクセスできます。

有料プランをチェック

PERの推移

プレミアム会員にご登録いただくと、
PERの推移にアクセスできます。

有料プランをチェック

PBRの推移

事業内容

新日本電工は、鉄鋼業界向けの特殊金属材料を製造する素材メーカーです。同社の主力製品は、鉄鋼製造に欠かせない添加剤である合金鉄で、品質向上や特性改良のために使用するフェロマンガンやシリコマンガンなどを手がけています。また、リチウムイオン電池の正極材料や水処理装置なども製造し、多様な産業分野に素材を供給しています。

同社の主要な顧客は鉄鋼メーカーで、特に筆頭株主でもある日本製鉄との関係が深く、安定した収益基盤を築いています。収益構造は合金鉄事業が中核を占める一方、機能材料や環境関連事業も展開することで事業の多角化を図っています。電気炉による製造技術を活用し、焼却灰の処理事業や電力供給事業も手がけるなど、製造プロセスで培った技術を幅広く活用しているのが特徴です。

事業セグメントは合金鉄、機能材料、焼却灰資源化、水処理のアクアソリューション、電力の5つに分かれています。合金鉄事業ではマレーシアや南アフリカに生産拠点を持ち、原料となるマンガン鉱山の権益も保有することで安定調達を実現しています。機能材料事業では電池材料や高機能セラミックス原料なども製造し、成長分野への参入も積極的に進めています。

経営方針

新日本電工は2030年に向けて「素材と環境で人々の暮らしを支え、より良い未来に向かって挑戦し続ける会社」を目指し、野心的な成長戦略を展開しています。同社は2030年に連結売上高1,100億円以上、連結経常利益130億円以上、ROE10%以上という業績目標を掲げており、まず第9次中期経営計画では2027年に連結売上高950億円、連結経常利益100億円の達成を目指しています。この計画では事業活動を通じた社会課題の解決と持続的な成長による企業価値向上の両立を基本方針としており、合金鉄市況の影響を受けにくいポートフォリオの構築を重要な戦略として位置づけています。

重点投資分野では、同社は成長分野への積極的な戦略投資を通じて収益力の向上と安定化を図っています。機能材料事業においては地政学リスク回避に貢献するオンリーワン商品の拡販を進めるとともに、次世代電池材料分野での研究開発を強化しています。また焼却灰資源化事業では2030年までに溶融炉を現状の4基から7基体制に拡張する計画を発表し、すでに5号炉の新設を決定するなど積極的な設備投資を実施しています。これらの投資により、埋め立て処分場の延命化と資源循環に貢献しながら事業成長を加速させる戦略です。

新市場開拓では、アクアソリューション事業で長年培った水処理技術を活用した新事業領域の開拓に注力しており、製品ラインナップの強化を進めています。合金鉄事業では海外展開を推進し、水力発電によるグリーン電源の優位性を活かした市場開拓を図っています。電力事業では固定価格買取制度による安定収益に加え、水力発電の環境価値を活用した非化石証明の発行により、同社のカーボンニュートラル実現にも貢献する計画です。

技術革新への取り組みでは、DXとGXを重要な柱として位置づけています。DX分野では「デジタルの活用により自らが変革することで最適なモノづくりと新たな価値創出を実現する」というビジョンの下、生産DX、業務DX、事業DXの各テーマを推進しています。GXについては2030年までにCO2排出量を2015年比で45%以上削減する目標を掲げ、50億円規模のGX投資を計画しており、2025年には徳島工場へのガスエンジン発電設備導入も決定しています。さらにカーボンフリー合金鉄製造の研究開発を進め、2050年のカーボンニュートラル実現を目指しています。

AIチャット