東京鐵鋼JP:5445

時価総額
¥520.7億
PER
5.7倍
棒鋼及び加工品の製造販売を主軸に、JIS規格に基づく小形棒鋼や鉄筋の機械式継手の製造・販売、貨物運送や設備メンテナンス事業。

事業内容

東京鐵鋼は、主に棒鋼および加工品の製造販売を行う企業グループです。このグループは、東京鐵鋼を中心に、8つの連結子会社、2つの非連結子会社、1つの持分法適用関連会社で構成されています。主な事業セグメントは「鉄鋼事業」と「その他」の2つです。

鉄鋼事業では、JIS規格に基づく小形棒鋼や鉄筋の機械式継手の製造・販売を行っています。これにより、建設業界などで使用される高品質な鋼材を提供しています。主な関係会社には、トーテツ産業、東京鐵鋼土木、関東メタル、トーテツ資源、JOTS、ティーティーケイ コリア、伊藤製鐵所があります。

その他の事業セグメントでは、鉄鋼事業に含まれない貨物運送や設備のメンテナンス事業を展開しています。これにより、鉄鋼事業を補完し、幅広いサービスを提供しています。主な関係会社には、トーテツ興運とトーテツメンテナンスがあります。これらの事業を通じて、東京鐵鋼は多角的なビジネスを展開しています。

経営方針

東京鐵鋼は、建設業の発展と環境リサイクルへの貢献を掲げ、成長戦略を推進しています。同社は製造技術力や開発技術力を活かし、建設業界の多様なニーズに応える製品やサービスを提供しています。また、鉄スクラップのリサイクルを通じて環境保全にも寄与しています。

同社は、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、連結経常利益70億円以上、自己資本利益率10.0%以上を経営目標としています。これにより、十分なキャッシュ・フローを確保し、適正な資本政策を遂行しています。

電炉小棒業界の厳しい環境に対し、東京鐵鋼はネジテツコンと継手をコアに、建築現場の生産性向上を図るエンジニアリング力で差別化を進めています。既存分野の機能向上やコスト圧縮を通じ、高い収益性を確保する方針です。

デジタル基盤の強化を進める一方で、エンジニアリング力と顧客へのソリューション提案力を活かし、新製品投入や新分野開拓を推進しています。これにより、成長力を維持し続ける考えです。

八戸工場では、環境リサイクル事業の収益性向上を図り、省力化・効率化を進めています。また、栃木県小山市の本社工場を補完する生産拠点として、ネジテツコンの生産拡大を目指しています。

新規分野の開拓においては、伊藤製鐵所との資本業務提携のようなアライアンスを活用し、他社との関係構築を進めています。これにより、成長戦略を推進するための基盤を強化しています。

SDGsへの取り組みとして、環境リサイクル事業の推進や低CO2鉄筋の発売を通じ、カーボンニュートラルの推進に寄与しています。これにより、環境負荷低減への取り組みを進めています。