日本インシュレーションJP:5368

時価総額
¥87億
PER
10.6倍
建築関連とプラント関連の事業セグメントを持ち、耐火被覆材や保温材の製造・販売、アスベスト除去工事、環境装置の販売などを手がける。

事業内容

日本インシュレーションは、建築関連とプラント関連の2つの主要な事業セグメントを持っています。建築関連では、耐火被覆材や内装建材、多機能材などを提供しています。これらの製品は、火災時の安全性を高めるために使用され、建築基準法に基づく認定を受けています。

プラント関連では、保温材や耐火被覆材を提供しています。特に、ゾノトライト系けい酸カルシウムを基材とした保温材は、1000℃の高温に耐える性能を持ち、プラント施設の熱設備に適しています。また、JICベトナムでは、バイオマスを利用した保温材を製造し、東南アジアや東アジアの市場に供給しています。

日本インシュレーションは、製品の製造だけでなく、施工請負も行っています。耐火被覆工事やアスベスト除去工事などを自社で管理し、品質を保証しています。これにより、顧客の要望に応じた製品設計の改善が可能となり、より高いレベルの品質管理を実現しています。

さらに、同社は環境装置の販売も手がけています。廃棄物の有効利用を目的とした機械装置を提供し、環境保護に貢献しています。また、顧客の要求に応じた商品を仕入れて提供する事業も展開しており、柔軟な対応力を持っています。

経営方針

日本インシュレーションは、サステナビリティ経営を推進する中期経営計画を掲げています。この計画は、2024年から2026年までの期間を対象としており、2030年までに約70億円の投資を行うことを目指しています。特に、研究開発や人材育成に注力し、新たな事業や方策への挑戦を促進しています。

同社は、環境分野での新事業拡大を重視しています。具体的には、廃棄物やバイオマスサーキュラーエコノミー関連の事業を拡大し、カーボンニュートラル化に対応する製品やサービスを提供することで、事業の成長を図っています。また、自社工場でのCO2削減や製品のリサイクル利用も推進しています。

日本インシュレーションは、国内外での事業拡大を目指しています。国内では、営業力の強化や新市場の開拓を進め、海外ではベトナム工場の安定稼働を維持し、各国の販売店との協力を通じて営業を強化しています。これにより、収益の確保と市場の拡大を図っています。

人的資本経営の推進も重要な戦略の一部です。社員のエンゲージメント向上や生産性向上を目指し、働きがい改革や人材育成に取り組んでいます。多様な人材の育成やグローバル人材の確保を進め、企業価値の向上を図っています。

同社は、コンプライアンスの徹底とガバナンス体制の強化にも注力しています。役職員への教育を通じて規範意識を高め、反社会的勢力との関係を排除する経営を推進しています。また、取締役会の機能向上を図り、経営の透明性を高めています。

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進も重要な取り組みです。オフィス業務のペーパーレス化やRPA、AIの活用による業務効率化を進めています。基幹システムの刷新と機能拡張を通じて、業務の合理化と高度化を図っています。

労働災害や品質クレームゼロを目指し、日常的な管理の徹底と発生時の原因追究を行っています。これにより、品質管理の向上と安全な労働環境の実現を目指しています。これらの取り組みを通じて、同社は持続可能な成長を追求しています。