黒崎播磨JP:5352

時価総額
¥1511.2億
PER
9倍
耐火物事業、ファーネス事業、セラミックス事業、不動産事業を展開し、耐火物や窯炉の設計施工、産業用セラミックスの製造販売を手がける。

事業内容

黒崎播磨は、主に4つの事業セグメントを展開しています。まず、耐火物事業では、各種工業窯炉に使用する耐火物の製造販売を行っています。連結子会社のSNリフラテクチュア東海や無錫黒崎蘇嘉耐火材料有限公司などが製造を担当し、黒崎播磨がこれを買い上げて販売しています。

次に、ファーネス事業では、各種窯炉の設計施工および築造修理を手がけています。黒播築炉株式会社が築炉工事や耐火物加工の請負を行い、黒崎播磨の事業を支えています。

セラミックス事業では、産業用セラミックスの製造販売と景観材の販売を行っています。新日本サーマルセラミックス株式会社がセラミックファイバーの製造販売を担当し、黒崎播磨の製品ラインナップを豊かにしています。

不動産事業では、店舗や倉庫の賃貸を行っています。これにより、黒崎播磨は多角的な事業展開を実現しています。また、製鉄所向け石灰の製造販売も行っていましたが、2025年3月31日をもって事業から撤退しました。

経営方針

黒崎播磨は、セラミックス分野での革新を通じて、世界中に価値ある商品と技術を提供し、産業の発展と社会の繁栄に貢献することを使命としています。同社は「世界一の顧客価値の実現」を目指し、最高の品質と安心を提供することで信頼される企業集団を目指しています。

同社は2021年度から2025年度までの5年間を実行期間とする「2025見直し経営計画」を策定し、実行しています。この計画では、連結売上高1,800億円、連結経常利益150億円、ROS8.3%以上、ROIC9.0%以上を目標としています。これに向けて、設備投資額を350億円に増額し、特に海外事業とセラミックス事業に注力しています。

黒崎播磨は、グローバル戦略の推進や成長分野への積極的な投資を通じて利益成長を加速させています。また、カーボンニュートラルを含むサステナビリティ活動を展開し、安全・衛生・環境・防災・内部統制活動の深化、グローバル人材の育成、DX推進などを進めています。

同社は、国内外での事業基盤強化を図り、特にインド市場での新工場建設や欧州・米州・東南アジア市場での販売強化を進めています。また、セラミックス事業では半導体関連顧客の需要増に対応するための設備投資を行い、環境分野向け断熱材の受注拡大にも注力しています。

さらに、黒崎播磨は、カーボンニュートラルを含むサステナブルな社会実現に向けた施策を推進し、CO₂排出量削減に貢献する商品・サービスの拡販を進めています。2024年11月には、環境ブランドK-GenesisX™を策定し、環境商品及びサービスへの取り組みを強化しています。