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ノリタケJP:5331
事業内容
ノリタケは、工業機材事業、セラミック・マテリアル事業、エンジニアリング事業、食器事業の4つの主要な事業セグメントを持っています。これらの事業を通じて、製造販売を主な活動とし、関連するサービスも提供しています。
工業機材事業では、研削砥石やダイヤモンド工具、研磨布紙の製造を行っています。ノリタケとその子会社、関連会社がこれらの製品を製造し、国内外で販売しています。特に、Noritake U.S.A., Inc.が海外市場での販売を担っています。
セラミック・マテリアル事業では、電子ペーストや厚膜回路基板、蛍光表示管などを製造しています。ノリタケ伊勢電子株式会社や共立マテリアル株式会社が製造を担当し、国内外で販売しています。また、クラレノリタケデンタル株式会社はデンタル関連商品の製造販売を行っています。
エンジニアリング事業では、工業炉やスタティックミキサーの製造を行っています。ノリタケTCFや晨杏股份有限公司が製造を担当し、ノリタケマシンテクノが国内市場での販売を行っています。海外市場ではNoritake U.S.A., Inc.が販売を担当しています。
食器事業では、陶磁器などの食器を製造しています。ノリタケとその子会社であるNoritake Lanka Porcelain (Private) Limitedが製造を行い、国内外で販売しています。特に、Noritake U.S.A., Inc.が海外市場での販売を担っています。
さらに、ノリタケの森というサービス部門もあり、これらの事業を支える役割を果たしています。
経営方針
ノリタケは、2030年度を見据えた「VISION2030」を掲げ、「マテリアル×プロセスの独自技術で変化する社会の欠かせない推進役」を目指しています。このビジョンの実現に向け、同社は経営基盤の強化と成長領域への注力を進めています。特に、環境、エレクトロニクス、ウェルビーイングの3分野を成長領域とし、事業領域の転換を図る「選択と集中」戦略を推進しています。
ノリタケの中期経営計画である第13次計画(2025年度から2027年度)は、「成長基盤の確立」をテーマに掲げています。この期間中、同社は「強固な収益基盤の構築」と「成長加速に向けた投資」を両立させる「両利きの経営」を推進します。また、事業成長を支えるための「経営基盤の高度化」にも取り組み、最適な体制への事業再編を進めています。
第13次計画の数値目標として、2027年度までに連結売上高1,575億円、連結営業利益135億円、連結経常利益175億円、ROE9%以上を掲げています。これにより、PBR1倍超の早期実現を目指し、資本収益性の向上と市場評価の改善に取り組んでいます。具体的には、成長領域への積極的な投資や政策保有株式の縮減を進めています。
ノリタケは、サステナビリティ経営を推進し、カーボンニュートラルの実現や気候変動リスクへの対応を進めています。また、人的資本経営の強化とDXの推進に注力し、経営基盤を高度化することで事業成長を後押しし、VISION2030の実現を目指しています。これにより、持続可能な社会の実現に貢献する企業を目指しています。