ノリタケカンパニーリミテドJP:5331

時価総額
¥606.3億
PER
5.7倍
工業機材、セラミック・マテリアル、エンジニアリング、食器の製造販売を主軸に、研削砥石、ダイヤモンド工具、研磨布紙、電子ペースト、蛍光表示管、工業炉、スタティックミキサー、陶磁器等の事業展開。

沿革

1904年1月

優れた輸出用陶磁器の製造をもって、わが国貿易に寄与すべく森村市左衛門、大倉孫兵衛、廣瀬實榮らが日本陶器合名会社を創立

1907年3月

自家用研削砥石の製造開始

1914年6月

ディナープレートの製造に成功し、わが国最初のディナーセット完成

1916年3月

国内販売会社として合名会社日陶商会(株式会社ノリタケテーブルウェア・食器販売)を設立

1917年5月

衛生陶器部門分離(現、TOTO株式会社)

1917年7月

合名会社を株式会社に改組するため日本陶器株式会社を設立し、同年12月これを存続会社として日本陶器合名会社を吸収合併

1919年5月

碍子部門分離(現、日本碍子株式会社)

1932年3月

ボーンチャイナ製造開始

1939年11月

工業用研削砥石の本格的製造開始

1943年12月

磁器製造停止、研削砥石へ全面転換

1945年9月

磁器製造再開

1947年11月

米国にNoritake Co., Inc.(当社製品販売)を設立(現、連結子会社)

1949年5月

東京・大阪・名古屋証券取引所の市場第一部に上場(大阪証券取引所は2004年7月上場廃止)

1950年4月

札幌証券取引所に上場(2004年7月上場廃止)

1958年4月

ノリタケ研削砥石販売株式会社(現、株式会社ゼンノリタケ・工業機材製品販売)を設立(現、連結子会社)

1960年8月

神守工場操業開始(レジノイド砥石製造)

1962年7月

ノリタケマシン株式会社(研削機械製造)を設立

1967年5月

株式会社ノリタケ伊万里(食器製造)を設立

1968年10月

株式会社ノリタケ九陶(食器製造)操業開始

1971年7月

株式会社ノリタケエンジニアリング(濾過装置製造)を設立

1972年8月

スリランカにLanka Porcelain (Private) Limited(現、Noritake Lanka Porcelain (Private) Limited・食器製造)を設立(現、連結子会社)

1973年8月

ノリタケダイヤ株式会社(株式会社ノリタケスーパーアブレーシブ・ダイヤモンド工具製造販売)を設立

1974年9月

伊勢電子工業株式会社(現、ノリタケ伊勢電子株式会社・電子部品製造販売)へ経営参加(現、連結子会社)

1979年8月

ノリタケ機材株式会社(電子材料等製造販売)を設立

1981年4月

株式会社ノリタケカンパニーリミテドに商号変更

1985年6月

日東石膏株式会社(石膏製品製造)を吸収合併

1989年10月

三好セラミックス株式会社(株式会社ノリタケセラミックス・ファインセラミックス製造販売)を設立

1998年12月

日本コーテッドアブレーシブ株式会社(株式会社ノリタケコーテッドアブレーシブ・研磨布紙製造販売)を子会社化

2000年4月

株式会社ノリタケ九陶は株式会社ノリタケ伊万里を合併し、日本陶器株式会社に商号変更

2001年4月

ノリタケマシン株式会社は株式会社ノリタケエンジニアリングを合併し、株式会社ノリタケマシンエンジニアリング(株式会社ノリタケエンジニアリング・化工装置、濾過装置、研削機械、乾燥炉、焼成炉の製造販売)に商号変更

2001年7月

共立マテリアル株式会社(セラミック原料・電子部材の製造販売)の株式を追加取得し、子会社化(現、連結子会社)

2002年4月

株式会社ノリタケボンデッドアブレーシブ(研削砥石製造販売)を設立

2009年7月

日本レヂボン株式会社(切断・オフセット砥石の製造販売)の株式を追加取得し、関連会社化(現、連結子会社)

2009年10月

株式会社ノリタケエンジニアリング、日本陶器株式会社、株式会社ノリタケテーブルウェア及び東京砥石株式会社を吸収合併

2010年4月

ノリタケ機材株式会社及び株式会社ノリタケセラミックスを吸収合併

2011年4月

株式会社ノリタケボンデッドアブレーシブ及び株式会社ノリタケスーパーアブレーシブを吸収合併

2012年8月

共立マテリアル株式会社を株式交換により完全子会社化

2014年12月

日本レヂボン株式会社の株式を公開買付けにより追加取得し、連結子会社化

2018年4月

日本フレキ産業株式会社の株式を追加取得し、完全子会社化

2021年6月

日本レヂボン株式会社の株式を追加取得し、完全子会社化

2022年4月

東京証券取引所プライム市場、名古屋証券取引所プレミア市場へ移行

2022年10月

日本レヂボン株式会社が株式会社ノリタケコーテッドアブレーシブを吸収合併

事業内容

ノリタケカンパニーリミテドは、工業機材事業、セラミック・マテリアル事業、エンジニアリング事業、食器事業の4つの主要な事業セグメントを持つ企業です。同社グループは、子会社24社(連結子会社22社)及び関連会社5社(持分法適用会社4社)で構成されています。

工業機材事業では、研削砥石の製造・加工、ダイヤモンド工具の製造、研磨布紙の製造を行っており、これらは国内外の子会社や関連会社を通じて販売されています。セラミック・マテリアル事業では、電子ペーストや厚膜回路基板の製造、蛍光表示管やセラミック原料の製造を手掛け、これらは国内外で販売されています。また、デンタル関連商品の製造販売も行っています。

エンジニアリング事業では、各種工業炉やスタティックミキサーの製造を行い、これらは国内外で販売されています。食器事業では、陶磁器等の食器の製造を行い、これらは国内外で販売されています。

さらに、サービス部門として「株式会社ノリタケの森」があります。これらの事業活動を通じて、ノリタケカンパニーリミテドは幅広い製品とサービスを提供しています。

経営方針

ノリタケカンパニーリミテドは、2030年度に向けた長期ビジョンとして、「マテリアル×プロセスの独自技術で変化する社会の欠かせない推進役へ」という目標を掲げています。同社は、地政学リスクの高まり、カーボンニュートラル社会の進展、デジタル化の加速、生活スタイルの多様化といった不確実な経営環境の中で、経営基盤の強化と成長領域への注力を進めています。

全社戦略としては、「選択と集中」をキーワードに、環境、エレクトロニクス、ウェルビーイングの3分野を成長領域と定め、事業領域の転換を図っています。これらの分野への取り組みを通じて、地球環境の改善、社会の便利さの向上、人々と社会の幸福の実現を目指しています。

第12次中期経営計画では、「収益基盤の強化と成長領域への仕込み」を位置付け、2022年度から2024年度までの3年間で、不採算商品・事業の再編、収益改善・合理化を進めるとともに、増産・拡販への対応、経営基盤の強化に取り組んでいます。また、新事業の創出、組織風土の改革、サステナビリティ経営体制の整備、DXの推進といった4つのテーマで全社横断的な取り組みを進めています。

ノリタケカンパニーリミテドは、これらの戦略を通じて、2030年度の長期ビジョン実現に向けた基盤を固め、社会に貢献する企業へと成長を目指しています。