太平洋セメントJP:5233

時価総額
¥4425.1億
PER
9.3倍
セメント事業や資源事業を中心に、環境事業、建材・建築土木、不動産、エンジニアリング、情報処理、金融、運輸・倉庫、化学製品、スポーツ、電力供給など多岐にわたる事業を展開。

事業内容

太平洋セメントは、多岐にわたる事業セグメントを持つ企業です。主な事業セグメントには、セメント事業、資源事業、環境事業、建材・建築土木事業があります。また、不動産、エンジニアリング、情報処理、金融、運輸・倉庫、化学製品、スポーツ、電力供給などの多様な事業も展開しています。

セメント事業では、太平洋セメント自身をはじめ、デイ・シイ、明星セメント、敦賀セメントなどが主要な企業です。海外では、米国のカルポルトランド、中国の江南-小野田水泥、ベトナムのギソンセメント、フィリピンのタイヘイヨウセメントフィリピンズ、インドネシアのソルシバングンインドネシアなどが活動しています。

資源事業では、骨材や石灰石製品を取り扱っています。主要な企業には、有恒鉱業、安倍川開発、関西太平洋鉱産、武甲鉱業、大分太平洋鉱業、秩父鉱業、三重太平洋鉱業、甲州砕石、関西マテック、北海道太平洋鉱業、龍振鉱業、秩父太平洋セメント、奥多摩工業などがあります。

環境事業では、太平洋セメント自身や東京たまエコセメント、ナコードなどが活動しています。このセグメントは、環境保護や持続可能な開発に貢献する事業を展開しています。

建材・建築土木事業では、コンクリート二次製品や建材、土木・建築関連の製品を提供しています。太平洋プレコン工業、クリオン、太平洋マテリアル、秩父コンクリート工業、エーアンドエーマテリアル、小野田ケミコなどが主要な企業です。

その他の事業には、不動産、エンジニアリング、情報処理、金融、運輸・倉庫、化学製品、スポーツ、電力供給などがあります。これらの事業は、太平洋不動産、太平洋エンジニアリング、パシフィックシステム、太平洋フィナンシャル・アンド・アカウンティング、三井埠頭、三岐通運、東海運、秩父鉄道、小野田化学工業、セサミ、清澄ゴルフ倶楽部、大船渡発電などの企業が担っています。

経営方針

太平洋セメントは、持続可能な社会の実現を目指し、2050年のビジョンと2030年の中期計画を掲げています。2050年には、カーボンニュートラル技術を世界に展開し、セメント産業のリーダーとなることを目指しています。また、脱炭素・循環型社会を支える企業グループとしての役割を強化します。

2030年に向けた「太平洋ビジョン2030」では、環太平洋地域でのプレゼンス拡大を図り、カーボンニュートラルとサーキュラーエコノミーの実現に貢献します。持続的成長を遂げる強靭な企業グループを目指し、国内外での事業展開を強化します。

2024年度から2026年度にかけての中期経営計画「26中期経営計画」では、国内事業の再生、グローバル戦略の推進、サステナビリティ経営の推進を重点に置いています。国内では、セメント価格の適正化や生産体制の最適化を進め、収益性を向上させます。

グローバル戦略では、米国やフィリピンでの事業基盤を強化し、新たな市場への進出を図ります。混合セメントの展開や物流ネットワークの強化を通じて、トレーディング事業の拡大を目指します。これにより、国際的な競争力を高めます。

サステナビリティ経営では、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、革新的なセメント製造技術の開発を進めます。DX戦略や人的資本戦略を通じて、持続可能な経営を推進し、ステークホルダーと恩恵を共有します。