フコクJP:5185

時価総額
¥321.9億
PER
8.4倍
機能品事業ではシール部品やワイパーブレードラバー、防振事業ではダンパーやマウント、ライフサイエンス事業ではバイオ関連製品、金属加工事業ではトラック用金属部品、ホース事業ではゴム製品の製造販売。

事業内容

株式会社フコクは、以下の5つの主要な事業セグメントを展開しています。

1. **機能品事業**: フコクはシール部品やワイパーブレードラバー、OA機器関連製品の製造販売を行っています。これらの製品は、国内外の顧客に提供されており、韓国、インドネシア、インド、ベトナム、アメリカ、メキシコなどの子会社が製造を担当しています。

2. **防振事業**: ダンパーやマウント、ウレタン製品の製造販売を行っています。これらの製品は、振動を抑えるために使用され、フコクとその海外子会社が製造し、各国の顧客に販売しています。

3. **ライフサイエンス事業**: バイオ関連製品の製造販売を手がけています。この事業は、フコクと東莞フコク有限公司が担当し、ライフサイエンス分野での需要に応えています。

4. **金属加工事業**: トラックや建設機械用の金属部品を製造販売しています。末吉工業株式会社がこの事業を担い、産業機械向けの部品を提供しています。

5. **ホース事業**: ゴム製のホース製品を製造販売しています。株式会社東京ゴム製作所、サイアムフコク株式会社、株式会社トリムラバーがこの事業を担当し、多様な産業用途に対応しています。

これらの事業を通じて、フコクは多様な産業分野に製品を提供し、グローバルな市場での競争力を維持しています。

経営方針

株式会社フコクは、持続的な成長を目指し、2023年6月に「新中期経営計画2026」を策定しました。この計画は、電動化や自動運転などの次世代技術への移行が進む自動車産業の変化をチャンスと捉え、より高い経営目標を達成するための指針となっています。

フコクの成長戦略は、既存事業の強化と新事業の拡大を両輪とし、ESG(環境・社会・ガバナンス)を重視した経営基盤の改革を通じて収益力の最大化を図ることです。具体的には、ワイパーブレードラバーのソリューションビジネスを通じた拡販や、インド市場での生産・開発・営業体制の強化を進めています。

また、成長事業としては、インダストリアル向け製品やCASE市場への拡大を図っています。特に、半導体製造装置向けの精密シール部品や、電気自動車向けのバッテリーホールドシートの量産を開始し、さらなる市場拡大を目指しています。

ESGの観点では、環境負荷低減や脱炭素社会の実現に向けた取り組みを強化しています。具体的には、製造工程廃棄物の削減やCO2削減を進め、国際環境非営利団体CDPの気候変動分野で「B」スコアを獲得しました。これにより、持続可能な社会の実現に貢献する企業を目指しています。