ニチリン (5184) 株価

時価総額
¥592.8億
PER
9.7倍
自動車用ホース類の有力企業。ラジエーターホース、燃料ホース等のゴム製品を展開。25年4月にATCO PRODUCTS LLC.を買収。日本、北米(米国・メキシコ)、中国、アジア(インド・ベトナム・インドネシア・タイ)、欧州(スペイン・ブルガリア)でグローバル展開。

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事業内容

ニチリンは自動車用ホース類を主とするゴム製品の製造・販売を手がける専門メーカーです。同社の製品は自動車のエンジンやブレーキ系統などで使用される重要な部品であり、高い技術力と品質管理により自動車産業を支えています。世界各地に生産拠点を展開し、グローバルな供給体制を構築している点が特徴です。

同社の収益構造は、世界の主要自動車メーカーへの部品供給が中心となっています。日本国内では本社をはじめとする4社が製造・販売を担当し、海外では北米、中国、アジア、欧州の各地域に現地法人を設置して事業を展開しています。各地域の自動車メーカーの生産拠点に近い場所で製造することで、効率的な供給と輸送コストの削減を実現しています。

同社の事業セグメントは地域別に5つに分かれており、日本、北米、中国、アジア、欧州でそれぞれ自動車用ホース類の製造・販売を行っています。北米では5社、中国では2社、アジアでは4社、欧州では2社の子会社を通じて事業を展開し、各地域の市場特性に応じた製品供給体制を整えています。なお、日本セグメントでは自動車用ホース事業に加えて、太陽鉱工による非鉄金属素材の製造・販売も手がけています。

経営方針

ニチリンは「NICHIRIN Flow Engineering Challenge 2030」と名付けた新中期経営計画を2026年から始動させ、フローエンジニアリングを核とした成長戦略を推進しています。同社は2026年12月期に売上高780億円、営業利益93億円、営業利益率11.9%の達成を目指しており、これまでの配管部品提供にとどまらず、顧客製品の性能向上とユーザーの安全・快適性を追求する企業への変革を図っています。経営理念も刷新し、「あらゆる配管の開発・製造・販売をメインに、全ての人・モノ・ことを楽しく幸せにするパイプ役として発展していく」というビジョンを掲げています。

同社の重点投資分野は、既存価値の極大化と成長ドメインの創出の両面にわたります。空調用配管では異種材料シール技術の高度化や軽量化、低炭素排出技術の開発を通じて製品競争力を強化し、ブレーキホースではプレミアム仕様の拡販を推進しています。一方で成長分野として、4輪・2輪を含む電気自動車用部品の販売拡大に注力しており、高付加価値製品の開発と新領域への技術展開を通じて社会価値の共創を実現する方針です。

新市場開拓では、グローバル深耕戦略により重点地域・重点ドメインに経営資源を最適配分し、持続的な収益成長を目指しています。各地域における現地ニーズの把握と対応力強化を通じて優位性を確立し、地域戦略に基づく体制構築や調達の最適化を推進することで競争力を高める計画です。また、自動車分野での軽量化・熱マネジメント対応によるCO₂削減とコスト競争力強化を進めるとともに、住設・インフラなど非自動車領域の製品群拡大により事業の多角化を図っています。

技術革新への取り組みでは、デジタル変革戦略を基盤として位置づけ、AIの活用による定型業務の自動化と付加価値の高い創造的業務へのシフトを推進しています。グローバル経営を統一したデータとルールで運営し、リスクや不確実性に対する耐性を強化する体制を構築する方針です。同社は高分子設計技術を核として、社会との共創による開発姿勢を重視し、多様な人材の力を結集することで、次の100年を見据えた新たな価値創造に挑戦しています。

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