ニチリンJP:5184

時価総額
¥561.2億
PER
自動車用ホース類の製造販売を中心に、非鉄金属素材の製造販売も手がける多国籍企業。

沿革

1914年 5月

鈴木商店の子会社(東工業株式会社)より、分離独立。日本輪業合資会社(資本金10万円)として、神戸市に設立。

自転車タイヤ・チューブ、各種ゴムホースおよび工業用ゴム製品の製造・販売を開始。

1924年 3月

日本輪業株式会社(資本金60万円)に組織変更。

1931年 2月

商号を日本輪業ゴム株式会社に変更。

1934年 5月

大阪セドライト工場建設。人造絹糸製造用フェノール樹脂製品の製造開始。

1937年 4月

航空機用高圧耐油可撓ゴム管、パッキン類の製造開始。

制動用自動車ホース(液圧ブレーキホース[四輪用])の製造開始。

1943年 8月

商号を日輪ゴム工業株式会社に変更。

1957年 4月

空調用自動車ホース(カーエアコンディショニングホース)の製造開始。

1965年 4月

操舵用自動車ホース(パワーステアリングホース)の製造開始。

1967年 4月

制動用自動車ホース(液圧ブレーキホース[二輪用])の製造開始。

1970年 3月

姫路工場(姫路市北条)が山陽新幹線用地となり土地収用、現在地(姫路市別所町)に移転。

自転車タイヤ・チューブ、列車ホース類の製造中止。

1986年10月

マレーシアに関連会社(2014年9月非関連会社化)として、現地法人SUNCHIRIN INDUSTRY (MALAYSIA) BERHAD.[現:SUNCHIRIN INDUSTRIES (MALAYSIA) BERHAD.]を設立。

1987年 2月

カナダに子会社として、現地法人NICHIRIN INC.を設立。(2014年6月清算結了)

1988年 7月

ニチリン化成株式会社(子会社:1980年5月設立)を吸収合併。

1989年 7月

アメリカに子会社として、現地法人NICHIRIN-FLEX U.S.A., INC.を設立。

(2009年12月 アメリカ子会社NICHIRIN COUPLER TEC U.S.A., INC.に統合)

9月

東京支店を東京支社に改称。(現在地[東京都港区芝浦]へ移転)

1991年 7月

商号を株式会社ニチリンに変更。

1994年 6月

タイに関連会社として、現地法人NICHIRIN (THAILAND) CO., LTD.を設立。(2013年6月に子会社化)

1995年 8月

本社を神戸市中央区三宮町に移転。

10月

姫路工場、ISO9001認証をホース全部門で取得。

1996年12月

中国に子会社として、現地法人上海日輪汽車配件有限公司を設立。(2022年12月 清算手続中)

1997年 8月

大阪証券取引所市場第二部に上場。

1998年10月

アメリカに子会社として、現地法人NICHIRIN COUPLER TEC U.S.A., INC.を設立。(2009年12月 NICHIRIN-FLEX U.S.A., INC.に商号変更)

1999年 2月

イギリスに子会社として、現地法人NICHIRIN U.K.LTDを設立。(2022年12月 清算手続中)

8月

本社を現在地(神戸市中央区江戸町)に移転。

2002年 2月

ISO14001の認証取得。

4月

アメリカに子会社として、現地法人NICHIRIN TENNESSEE INC.を設立。

2004年 7月

日輪工販株式会社(子会社:1966年6月設立)を吸収合併。

11月

中国に子会社として、現地法人日輪軟管工業(上海)有限公司を設立。

(2010年5月 中国子会社日輪橡塑工業(上海)有限公司に統合)

2005年 2月

ISO/TS16949:2002の認証取得。

8月

中国に子会社として、現地法人日輪橡塑工業(上海)有限公司を設立。

2006年 4月

姫路工場内に、ニチリングループの研究開発拠点(ニチリンR&Dセンター)を建設。

2008年 5月

ベトナムに子会社として、現地法人NICHIRIN VIETNAM CO., LTD.を設立。

2010年10月

インドに子会社として、現地法人NICHIRIN AUTOPARTS INDIA PVT., LTD.を設立。(2019年4月にNICHIRIN IMPERIAL AUTOPARTS INDIA PVT., LTD.に商号変更)

2011年 4月

インドネシアに子会社として、現地法人PT. NICHIRIN INDONESIAを設立。

2013年 7月

スペインの現地法人HUTCHINSON NICHIRIN BRAKE HOSES, S.L.に出資し関連会社化。(2016年10月子会社化、2018年8月完全子会社化に伴い、NICHIRIN SPAIN S.L.に商号変更)

東京証券取引所と大阪証券取引所の市場統合に伴い、大阪証券取引所市場第二部は、東京証券取引所市場第二部に統合。

10月

11月

2017年12月

2018年 1月

公募による新株式発行(1,000千株)により、発行済株式数10,000千株、資本金2,137百万円。

第三者割当による新株式発行(50千株)により、発行済株式数10,050千株、資本金2,158百万円。

姫路工場内に、ニチリングループの生産技術の研究拠点(生産技術センター)を建設。

中国に子会社として、現地法人蘇州日輪汽車部件有限公司を設立。

IATF16949:2016の認証取得。

2022年 4月

東京証券取引所の市場区分再編に伴い、東京証券取引所スタンダード市場へ移行。

事業内容

ニチリン株式会社とそのグループ企業は、自動車用ホース類を中心としたゴム製品の製造販売を主な事業としています。ニチリン株式会社自体のほか、株式会社ニチリン白山、ニチリン・サービス株式会社、日輪機工株式会社など、日本国内における連結子会社がこのセグメントに含まれます。また、太陽鉱工株式会社は非鉄金属素材の製造販売を手掛ける関係会社です。

北米では、NICHIRIN TENNESSEE INC.やNICHIRIN-FLEX U.S.A., INC.、さらにはNICHIRIN COUPLER TEC MEXICO, S.A. DE C.V.(NICHIRIN-FLEX U.S.A., INC.の子会社)が自動車用ホース類の製造販売を行っています。

中国市場においては、上海日輪汽車配件有限公司(清算手続き中)、蘇州日輪汽車部件有限公司、日輪橡塑工業(上海)有限公司が自動車用ホース類やゴム・樹脂ホース等の配管部品の製造販売を展開しています。

アジア地域では、NICHIRIN IMPERIAL AUTOPARTS INDIA PVT., LTD.、NICHIRIN VIETNAM CO., LTD.、PT. NICHIRIN INDONESIA、NICHIRIN (THAILAND) CO., LTD.が自動車用ホース類の製造販売を手掛けています。

欧州では、NICHIRIN SPAIN S.L.U.とその子会社であるNICHIRIN BULGARIA EOODが自動車用ホース類の製造販売を行っており、グローバルに事業を展開していることがわかります。

経営方針

ニチリン株式会社は、自動車用ホース類を中心にゴム製品の製造販売を行うグローバル企業です。同社は、2021年を初年度とする中期経営計画「NICHIRIN New Sustainable Development Plan – with New Values and Diversity –」を推進しています。この計画では、顧客創造とイノベーションを通じて新たな価値と多様性を兼ね備えた持続可能な成長を目指しています。具体的には、製品の差別化と付加価値の向上、新市場への展開を図り、グローバル競争力の強化に努めています。

同社は、成長分野の強化・拡大と新事業の創造、グローバル人材の確保と育成、そして復元力の強化と新しい社会への貢献を3つの全体戦略として掲げています。これらの戦略を通じて、マーケティング活動の推進、原価企画部門の体制強化、グローバル人事制度の構築、コーポレートガバナンスの強化などに取り組んでいます。

中期経営計画では、2021年から2022年をコロナ禍からの回復期、2023年から2025年をポストコロナ成長期と位置付け、新たな価値と多様性を兼ね備えた持続可能な成長につながる経営基盤の強化に取り組んでいます。また、自動車業界の大きな技術革新、特に地球環境への配慮と次世代電気自動車へのシフトを視野に入れ、製品の軽量化によるCO2削減や自動車以外の住設分野などの製品群の拡大を目指しています。

ニチリン株式会社は、これらの戦略を通じて、グローバルな競争力を高め、持続可能な成長を実現することを目指しています。同社の取り組みは、新たな価値の創造と多様性の追求により、21世紀の社会に貢献する企業グループを目指すという経営理念に基づいています。