藤倉コンポジットJP:5121

時価総額
¥417.6億
PER
9.2倍
産業用資材、引布加工品、スポーツ用品の製造販売を手がけ、ゴルフ用カーボンシャフトやアウトドア用品を展開する企業。

事業内容

藤倉コンポジットは、産業用資材、引布加工品、スポーツ用品の製造販売を主な事業としています。これらの事業は、同社とその子会社17社、関連会社1社によって展開されています。

産業用資材セグメントでは、藤倉コンポジットとその子会社である杭州藤倉橡膠有限公司、安吉藤倉橡膠有限公司、IER Fujikura, Inc.、FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, INC.が製造販売を行っています。製造工程の一部は、非連結子会社が担い、一部製品は非連結子会社を通じて販売されています。

引布加工品に関しては、製造工程の一部をFUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, INC.と非連結子会社が担当しています。これにより、効率的な生産体制を構築し、品質の高い製品を市場に提供しています。

スポーツ用品セグメントでは、ゴルフ用カーボンシャフトを藤倉コンポジットと非連結子会社が販売しています。海外では、FUJIKURA COMPOSITES HAIPHONG, INC.が一部を製造し、Fujikura Composite America, Inc.が販売を担当しています。アウトドア用品は、子会社の株式会社キャラバンが仕入販売を行っています。

その他の事業として、物流部門では藤栄運輸株式会社と非連結子会社が製品の輸送および保管を担当しています。これにより、効率的な物流体制を確立し、顧客への迅速なサービス提供を実現しています。

経営方針

藤倉コンポジットは、経営理念として多様なステークホルダーとの協力を重視し、社会の豊かさに貢献することを掲げています。同社は、企業価値の安定的な成長を目指し、売上高営業利益率10%以上、自己資本比率60%以上、ROE10%以上を目標としています。

成長戦略の一環として、藤倉コンポジットはPBR1倍超を目指し、稼ぐ力の強化や新成長戦略の推進、株主還元方針の見直しを行っています。また、投資家とのコミュニケーションを強化し、企業価値の最大化を図っています。

事業の多様化も重要な戦略です。藤倉コンポジットは、事業ポートフォリオの最適化を進め、資本コストを意識した経営を行うことで、収益基盤を強化しています。さらに、品質や技術の向上を図り、国内外での収益力を高めています。

技術革新への対応として、2024年4月に先進技術戦略室を設置し、新規分野への投資を積極的に行っています。M&Aやスタートアップとの提携を検討し、技術企画の機能を強化することで、イノベーションを推進しています。

サステナビリティの推進も重視しています。2024年4月にサステナビリティ統括室を設置し、環境問題や社会的課題への対応を強化しています。持続可能な社会の実現を目指し、気候変動対応や人的資本の強化に取り組んでいます。

デジタルトランスフォーメーション(DX)への対応として、業務改革推進プロジェクトを設置し、働き方改革や生産性向上を目指しています。これにより、業務の効率化と変革を進めています。

藤倉コンポジットは、これらの成長戦略を通じて、企業価値の向上と持続可能な社会の実現を目指しています。