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シーボンJP:4926
事業内容
シーボンは、スキンケア製品を中心とした化粧品および医薬部外品の製造販売を行っています。自社工場「生産センター」で製造した製品を、通信販売や会員制の「シーボン フェイシャリストサロン」で販売しています。また、購入者には肌の状態を確認し、カウンセリングに基づくスキンケアアドバイスやフェイシャルサービスを提供しています。
シーボンのスキンケア製品には、クレンジングや洗顔料、化粧水、乳液などの日常的に使用するベーシック製品と、美容液やクリーム、パックなどのスペシャル製品があります。また、リップやチーク、ファンデーションなどのメイクアップ製品や、シャンプー、リンスなどのボディ関連製品も取り扱っています。
シーボンの事業は単一セグメントですが、製造、販売、アフターサービスの3つの事業体制に分類されています。製造では、栃木県の生産センターで国際基準に基づいた品質管理を行い、メイクアップ製品の一部は外部委託していますが、包装工程は自社で行っています。研究開発センターでは、小ロット生産体制を確立し、安定供給を目指しています。
販売面では、インターネットや雑誌広告、イベントでの肌チェックや試供品配布を通じて新規顧客を獲得し、フェイシャリストサロンでのトライアルプランに誘致しています。来店顧客には、正しい使い方やお手入れ方法のアドバイスを行い、肌状態に合った化粧品を販売しています。通信販売や国内外の代理店販売も行っています。
アフターサービスでは、会員登録した顧客に対し、購入金額に応じたポイント「ビューティアップ・ポイント」を付与し、ポイントに応じた各種サービスを提供しています。フェイシャルサービスに加え、別途購入するパックセットを用いた施術サービスも行っています。
経営方針
シーボンは、「美を創造し、演出する」という企業理念のもと、スキンケア製品の研究開発、製造、販売を行っています。特に直営サロンでの肌カウンセリングや東洋式トリートメントなどのアフターサービスを通じて、顧客とのコミュニケーションを深め、他社との差別化を図っています。
同社は、2024年3月期からスタートした中期経営計画に基づき、製品およびサロンの価値醸成を進め、新たな価値の創造を目指しています。特に、R&Dの独自性を強化し、技術の盤石化と市場認知の拡大を図ることで、製品価値の向上を目指しています。
サロン価値の向上においては、新たな顧客の開拓とロイヤルカスタマーの醸成が重要視されています。店舗社員の定着率向上や新規採用拡大のため、給与のベースアップや育児短時間勤務制度の拡充を行い、教育研修の質と頻度の向上にも努めています。
新しい価値の創造に向けて、ヘアサロン「neaf」の拡大や新設した「イマトリ」の認知度向上を図っています。また、海外事業では中国偏重の販路を見直し、アジア圏や欧州への営業活動を強化しています。新規事業の確立においては、既存事業の強みを活かしつつ、新たな視点を加えることで事業成長を目指しています。
シーボンは、売上高、営業利益、経常利益の増額を目指し、企業価値と企業体力の向上を経営の目標に掲げています。継続的な事業拡大を通じて、収益力の強化を図り、持続可能な成長を追求しています。