レナサイエンスJP:4889

時価総額
¥45.1億
PER
この会社は、医療現場の課題を解決するための多様なモダリティ(医薬品、医療機器、AIを活用したプログラム医療機器等)の研究開発を行い、医療イノベーションの創出に貢献しています。具体的には、老化関連疾患や女性・小児の疾患解決に向けた研究、新型コロナウイルス感染症の後遺症対応、PAI-1阻害薬の開発、ディスポーザブル極細内視鏡の開発、AIを活用したプログラム医療機器の開発など、幅広い事業を展開しています。

沿革

2000-02神奈川県横浜市に株式会社レナサイエンスを設立
2002-10平成14年度大学発事業創出実用化研究開発事業(経済産業省)に採択され、学校法人東海大学に委託して研究を実施
2003-04国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)における事業創出実用化研究開発事業において「PAI-1阻害薬のリード化合物」を発見
2005-10平成17年度大学発事業創出実用化研究開発事業(NEDO)に採択。産学連携事業を推進(「血栓症、冠動脈疾患治療薬としてのPAI-1阻害薬の開発」)。PAI-1阻害薬の特許を出願
2007-10カルボニルストレス性統合失調症の治療及び検査に関するピリドキサミンの特許を学校法人東海大学、財団法人東京都医学研究機構(現 公益財団法人東京医学総合研究所)、当社の共同で出願。臨床試験に向けて研究を開始
2010-12株式会社プロジェクトPM(特別目的会社/子会社)を設立し、カルボニルストレス性統合失調症の前期第Ⅱ相試験(医師主導治験)を開始
2011-10カルボニルストレス性統合失調症の前期第Ⅱ相試験(医師主導治験)を実施。本治験は2012年11月に終了し、POCを取得
2012-10国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)のA-STEPに採択(PAI-1阻害薬に基づく造血幹細胞移植での造血機能改善薬)
2013-04国立大学法人東北大学と共同研究に関する包括契約を締結
2014-10JSTのA-STEPに採択(新規PAI-1阻害薬による慢性骨髄性白血病(CML)根治の作用機序解明)
2014-12国立大学法人東北大学と株式会社プロジェクトPM間でPAI-1阻害薬を用いたがん根治薬の治験に関する共同研究契約を締結
2016-10米国Eirion Therapeutics, Inc.と皮膚科用薬(育毛を含む)の開発に関するライセンス契約を締結
2017-08慢性骨髄性白血病の前期第Ⅱ相試験(医師主導治験)を開始
学校法人順天堂と極細内視鏡の医師主導治験について共同研究契約を締結
2018-01極細内視鏡の医師主導治験を開始
当社子会社株式会社プロジェクトPMを吸収合併
2018-06自閉スペクトラム症の第Ⅱ相試験(医師主導治験)を開始
2019-08慢性骨髄性白血病の後期第Ⅱ相試験(医師主導治験)を開始
2019-12あすか製薬株式会社とピリドキサミンの月経前症候群(PMS)/月経前不快気分障害(PMDD)におけるライセンス契約に関するオプション契約を締結
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)に採択(精神症状を伴う月経前症候群(PMS)及び月経前不快気分障害(PMDD))
2020-05米国Baxter Healthcare Corporationと極細内視鏡のライセンス契約を締結
2020-06AMEDの新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業(分担)に採択(新型コロナウイルス感染症に伴う肺傷害治療薬の前期第Ⅱ相試験)
2020-07チェスト株式会社と呼吸機能検査診断プログラム医療機器の共同開発及び事業化に関する契約を締結
2020-10新型コロナウイルス感染症に伴う肺傷害の前期第Ⅱ相試験(医師主導治験)を開始(日・米・トルコ)
2020-12月経前症候群/月経前不快気分障害の第Ⅱ相試験(医師主導治験)を開始
第一三共株式会社と呼吸器疾患領域におけるRS5614のオプション権付優先交渉権に関する契約書を締結
2021-03AMEDの新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業(分担)に採択(新型コロナウイルス感染症に伴う肺傷害治療薬の後期第Ⅱ相試験)
2021-05ニプロ株式会社と維持血液透析医療支援システム開発に関する共同研究契約を締結
悪性黒色腫第Ⅱ相試験についてAMED橋渡し研究プログラムシーズC(分担)に採択
2021-06新型コロナウイルス感染症に伴う肺傷害の後期第Ⅱ相試験(医師主導治験)を開始(日本)
2021-07悪性黒色腫の第Ⅱ相試験(医師主導治験)を開始
2021-09東京証券取引所マザーズ市場に上場
2021-11ニプロ株式会社と糖尿病治療支援システム開発に関する共同研究契約を締結
2021-12東京医科歯科大学と更年期障害治療薬に関する共同研究契約締結
2022-01東北大学レナサイエンスオープンイノベーションラボ(TREx)を開設
2022-03AMEDの革新的がん医療実用化研究事業(分担)に採択(慢性骨髄性白血病)
2022-04東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所グロース市場に移行
2022-08慢性骨髄性白血病の第Ⅲ相試験(医師主導治験)を開始
2022-09株式会社ハイレックスコーポレーション及びその子会社である株式会社ハイレックスメディカルとプログラム医療機器に関する共同研究契約を締結
2022-11NECソリューションイノベータ株式会社(NES)とプログラム医療機器の開発に関する基本合意書を締結
2022-12ディスポーザブル極細内視鏡の薬事承認を取得
2023-02AMEDの医療機器開発推進研究事業(分担)に採択(維持血液透析医療支援システム開発)
2023-03AMEDの難治性疾患実用化研究事業(分担)に採択(全身性強皮症に伴う間質性肺疾患)
2023-04広島大学レナサイエンスオープンイノベーションラボ(HiREx)を開設
2023-06京都大学・第一三共株式会社と肺疾患治療薬に関する共同研究契約を締結
日本電気株式会社(NEC)と人工知能の医療応用に関する共同研究契約を締結
悪性黒色腫(メラノーマ)治療におけるRS5614とニボルマブとの併用の安全性・有効性を検討する第Ⅱ相医師主導治験結果を取得
チェスト株式会社との呼吸機能検査診断AIに関するライセンス契約に基づくマイルストーン受領
米国 Eirion Therapeutics, Inc.社のライセンス契約におけるオプション権行使
2023-09非小細胞肺がん治療薬の第Ⅱ相試験(医師主導治験)を開始
2023-10全身性強皮症に伴う間質性肺疾患治療薬の第Ⅱ相試験(医師主導治験)を開始
皮膚血管肉腫治療薬の第Ⅱ相試験(医師主導治験)を開始
2023-12東レ・メディカル株式会社と透析装置搭載型AIの共同開発契約を締結
2024-02精神症状を伴う月経前症候群/月経前不快気分障害患者に対するRS8001(ピリドキサミン)の第Ⅱ相医師主導治験における最終症例の治療終了
2024-03ニプロ株式会社と維持血液透析支援AIの事業化に向けたシステム開発に関する共同開発契約締結

事業内容

レナサイエンスは、医療現場の課題を解決するための多様なモダリティ(医薬品、医療機器、AIを活用したプログラム医療機器など)を研究開発し、医療イノベーションの創出に貢献しています。同社は、少子高齢化に伴う老化関連疾患や女性・小児の疾患など、社会的にも重要な医療課題に取り組んでおり、特にがん、糖尿病、呼吸器疾患、循環器疾患を対象としています。また、新型コロナウイルス感染症に対する内服薬の開発も進めています。

レナサイエンスは、国内外の研究機関との共同研究を通じて、基礎研究から臨床開発まで一貫して行う研究開発体制を構築しています。例えば、PAI-1阻害薬の開発では、老化やがんの治療に有効な新薬候補の探索から、臨床試験に必要な安全性試験までを自社で対応しています。また、医師主導治験による臨床開発も積極的に行っており、希少疾患など大手製薬企業が注力しづらい領域にも取り組んでいます。

同社は、医療機器の開発においても、バイオデザインの考え方に基づき、医療現場のニーズに応える製品を開発しています。例えば、腹膜透析患者の腹膜の状態を非侵襲的に観察できるディスポーザブル極細内視鏡を開発し、これにより腹膜透析の安全性の向上に貢献しています。

AIを活用したプログラム医療機器の開発にも力を入れており、呼吸機能検査診断や維持血液透析医療支援など、複数の開発プロジェクトを進行中です。これらのプロジェクトは、医療データの解析やAIアルゴリズムの開発を通じて、医療現場での診断や治療の効率化、精度向上を目指しています。

レナサイエンスは、これらの取り組みを通じて、医療現場で直面する様々な課題に対する革新的な解決策を提供し、人々の健康とQOLの向上に貢献しています。

経営方針

レナサイエンスは、医療イノベーションの創出に貢献することを目指し、医薬品、医療機器、AIを活用したプログラム医療機器など、多様なモダリティの開発に取り組んでいます。同社は、特にがん、糖尿病、呼吸器疾患、循環器疾患をはじめとする老化関連疾患や、女性・小児の疾患など、社会的にも重要な医療課題に注力しています。また、新型コロナウイルス感染症に対する内服薬の開発も進めており、少子高齢化に伴う医療課題への対応も視野に入れています。

レナサイエンスは、国内外の研究機関との共同研究を通じて、基礎研究から臨床開発まで一貫して行う研究開発体制を構築。PAI-1阻害薬の開発では、老化やがんの治療に有効な新薬候補の探索から、臨床試験に必要な安全性試験までを自社で対応しています。医師主導治験による臨床開発も積極的に行い、希少疾患など大手製薬企業が注力しづらい領域にも取り組んでいます。

医療機器の開発においては、医療現場のニーズに応える製品を開発。例えば、腹膜透析患者の腹膜の状態を非侵襲的に観察できるディスポーザブル極細内視鏡を開発し、腹膜透析の安全性の向上に貢献しています。

AIを活用したプログラム医療機器の開発にも力を入れており、呼吸機能検査診断や維持血液透析医療支援など、複数の開発プロジェクトを進行中です。これらのプロジェクトは、医療データの解析やAIアルゴリズムの開発を通じて、医療現場での診断や治療の効率化、精度向上を目指しています。

レナサイエンスは、これらの取り組みを通じて、医療現場で直面する様々な課題に対する革新的な解決策を提供し、人々の健康とQOLの向上に貢献しています。