ペルセウスプロテオミクスJP:4882

時価総額
¥31.9億
PER
東京大学発の技術を基に、がん治療用抗体の研究開発や抗体作製、抗体・試薬販売、抗体研究支援を行う医薬品事業。

事業内容

ペルセウスプロテオミクスは、東京大学先端科学技術研究センターで開発された蛋白質発現・抗体作製技術を基盤に、診断・創薬標的に対する抗体の医療への活用を目指しています。同社は、がんやその他疾患の治療用医薬品の研究開発を行い、特に抗体技術を駆使して高機能な医薬品シーズ抗体を創出しています。

同社の事業セグメントは医薬品事業のみですが、創薬、抗体研究支援、抗体・試薬販売の3つの分野で活動しています。創薬では、ハイブリドーマ法やファージディスプレイ法を用いて高機能抗体を取得し、製薬企業にライセンス供与することで収益を得ています。抗体研究支援では、アカデミアや製薬企業に対して抗体作製や配列解析などの受託研究を提供しています。

抗体・試薬販売では、がんや生活習慣病のバイオマーカーとなる核内受容体抗体を研究用試薬として販売しています。また、PTX3 ELISAキットや抗体薬物複合体(ADC)研究用の抗体試薬も提供しています。これらの製品は、世界中の研究者に向けて販売され、研究開発の支援を行っています。

ペルセウスプロテオミクスは、独自の抗体取得技術を駆使し、医療ニーズに応じた医薬品シーズ抗体を効率的に取得しています。特に、ファージディスプレイ法やシングルBセルスクリーニング法を活用し、従来の方法では取得が難しかった高機能抗体を開発しています。これにより、がんや難治性疾患の治療に貢献することを目指しています。

経営方針

ペルセウスプロテオミクスは、独自の蛋白質発現技術とファージ抗体ライブラリを活用し、がんやその他の疾患に対する治療用抗体医薬品の研究開発を推進しています。同社は、これらの技術を駆使して世界の医療に貢献することを基本方針としています。

同社は、数値的な経営指標よりも、パイプラインの開発進捗や拡充、売上高を重要な目標としています。これにより、将来の売上に繋がるパイプラインの開発を重視し、事業活動を推進しています。

中長期的な経営戦略として、ペルセウスプロテオミクスは新規抗体の創出を継続的に行うことを重要課題としています。研究開発体制の強化や資金調達を通じて、開発パイプラインの充実を図り、臨床開発を進めています。

同社の事業環境は、バイオ医薬品市場の成長に伴い、抗体医薬品の需要が高まっています。この成長基調の中で、医療ニーズの高い抗体医薬品を開発し、事業の成長を見込んでいます。

ペルセウスプロテオミクスは、既存のパイプラインの開発と拡充を進めるとともに、次期パイプラインの探索研究を行っています。大学研究機関との共同研究を通じて、新たな候補標的の評価データを収集し、新技術の導入を積極的に行っています。

また、抗体研究支援や抗体・試薬販売の拡大を図り、新製品の投入や顧客ニーズの発掘を通じて売上増を目指しています。さらに、業界動向に沿った新しいサービスの提供にも注力しています。

研究開発資金の調達は、ライセンス契約やパートナーシップ、資本市場からの資金調達を通じて行っています。これにより、研究開発を継続的に推進しています。

最後に、企業基盤の強化として、優秀な人材の採用や働きやすい職場環境の整備に取り組んでいます。これにより、社員の成長を促し、企業基盤を強化しています。