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日本パレットプールJP:4690
事業内容
日本パレットプールは、1972年に設立され、日本初の一貫パレチゼーションによる物流の近代化を目指したパレットのプール運営会社です。設立以来、パレットの普及と推進に取り組んできました。
日本パレットプールの主な事業は、木製やプラスチック製のパレット、サポーター、ネステナー、ロールボックスなどの荷役・運搬機器のレンタルと、レンタル方式によるパレットのプール運営です。
このプール運営システムは、同一規格のパレットを共同利用し、循環運営する仕組みです。全国約200カ所のデポでパレットを常備し、必要な時に必要な数だけレンタル提供します。不要になったパレットはどのデポでも返却可能で、修理や保守管理も行います。
また、日本パレットプールは一貫パレチゼーションの推進も行っています。これは、製品の出荷から着荷までパレット上に積み付けた貨物を解荷せずに輸送・保管する方式で、輸送コストの低減や作業時間の短縮などのメリットを企業にもたらします。
NPPパレットプールシステムは、多くの顧客が同一のパレットを共同・循環利用することで物流の効率化を図るシステムです。このシステムにより、物流の効率化が実現され、企業のコスト削減に貢献しています。
経営方針
日本パレットプールは、持続的な成長を目指し、果敢な挑戦を続けています。同社は、環境に優しい物流サービスを提供し、持続可能な社会の実現に貢献することを企業理念に掲げています。少子高齢化や法改正などの変化に対応し、新たな市場の創造に挑戦しています。
同社は、2031年度までに売上高100億円、経常利益10億円を目指す長期ビジョンを掲げています。この目標達成に向けて、2025年から新たな中期経営計画「経営3か年計画2027」を開始しました。物流サポートの拡大やオペレーションの効率化を進め、成長が見込まれる新規事業に積極的に投資しています。
「経営3か年計画2024」では、コア事業の拡大、新規事業の展開、事業運営体制の強化、ESG経営への取り組みを重点施策としています。具体的には、パレット位置情報管理システム「フクLOW」の導入や、デポの適正配置、DXの推進などを進めています。
2027年までの計画では、事業基盤の強化、売上拡大、人的資本経営、オペレーション体制の強化、新規事業の創出を核としています。M&Aや設備投資、主要取引先との連携強化、人材育成、ネットワークの再構築などを通じて、事業の拡大を図ります。
日本パレットプールは、資本効率を意識した成長投資を行い、ROEの向上を目指しています。優良な資産の積み上げと株主還元強化を通じて、収益力の強化と資本構成の最適化を図る方針です。