- 日本企業
- 杏林製薬
杏林製薬JP:4569
事業内容
杏林製薬は、医薬品事業を中心に展開している企業です。同社グループは、杏林製薬を含む子会社2社と関連会社1社の計4社で構成されています。主な事業内容は、医薬品の製造販売です。
杏林製薬は、医薬品の製造販売を行っており、医薬品の原材料の一部は関連会社である日本理化学薬品から仕入れています。また、キョーリン リメディオも医薬品の製造販売を手がけています。
さらに、キョーリン製薬グループ工場は、医薬品の製造および試験を行っています。これにより、杏林製薬グループは、医薬品の製造から販売までを一貫して行う体制を整えています。
経営方針
杏林製薬は、企業理念として「生命を慈しむ心を貫き、人々の健康に貢献する」ことを掲げています。この理念を具現化するため、創業110周年に向けた長期ビジョン「Vision 110」を策定しました。このビジョンでは、医療ニーズに応える新薬の提供を中核に、健康関連事業を展開し、幅広く人々の健康に貢献することを目指しています。
同社は、2023年を創業100周年の節目として、長期ビジョン「Vision 110」の第1段階である中期経営計画「Vision 110-Stage1-」を開始しました。この計画は2023年度から2025年度までの3年間を対象とし、事業体制の変革を進めることを目的としています。具体的には、5つの事業戦略を推進し、成果目標の達成を目指しています。
杏林製薬の成長戦略には、新薬の創出力強化や開発パイプラインの拡充、新薬比率の最大化が含まれます。また、新医薬品事業と相乗効果のある健康関連事業の推進、持続可能な企業基盤の構築も重要な要素です。これらの戦略を通じて、同社は医療ニーズに応える価値の高い新薬の提供を目指しています。
中期経営計画の進捗として、杏林製薬は創薬研究領域を絞り込み、肺線維症、疼痛、自己免疫疾患に注力しています。また、外部技術の活用により創薬基盤を強化し、新たな価値を創出する創薬イノベーションに挑戦しています。これにより、価値の高い新薬の開発を進めています。
さらに、杏林製薬はパイプラインの拡充を図るため、事業開発本部を新設し、導入品の評価・獲得スピードを向上させています。2024年度には、バイエル社やビオドール社などとのライセンス契約を締結し、新規治療薬候補化合物の開発を進めています。これにより、パイプラインのさらなる拡充を目指しています。
新薬の普及最大化に向けては、デジタルプロモーションを活用し、営業力の強化を図っています。主力製品の売り上げ増加を実現し、新薬比率の最大化を目指しています。2025年度も新薬5製品の成長加速に注力し、新薬の普及を推進します。
コスト競争力の向上では、全ての部門でコスト削減を進めるとともに、人材育成や働き方改革を推進しています。環境、コンプライアンス、コーポレートガバナンスへの対応も積極的に行い、持続可能な企業基盤の構築を目指しています。