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JCRファーマJP:4552
沿革
1975年9月 |
神戸市東灘区に医薬品製造販売を目的として日本ケミカルリサーチ株式会社を設立 |
1976年12月 |
ウロキナーゼ(血栓溶解剤)精製法を確立 |
1977年4月 |
御影工場内に研究所を設置 |
1981年10月 |
神戸市中央区に研究所を移転 |
1983年10月 |
ウロキナーゼ(血栓溶解剤)製剤および原液の製造承認取得 |
1985年1月 |
ヒト成長ホルモン製剤の輸入承認取得 |
1986年6月 |
神戸市西区(西神工業団地)に西神工場を開設 |
12月 |
神戸市西区(西神工場隣接地)に研究所を移転 |
1992年10月 |
日本証券業協会に店頭銘柄として登録 |
1993年4月 |
遺伝子組換えヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト®注4IU」の製造承認取得 |
6月 |
本店の所在地を兵庫県芦屋市春日町3番19号の現在地に移転 |
10月 |
神戸市西区(神戸ハイテクパーク)に研究所を建設移転 |
1995年3月 |
大阪証券取引所市場第二部に上場 |
2000年5月 |
神戸市西区(神戸ハイテクパーク)に神戸工場を開設 |
10月 |
兵庫県西宮市に研究用・医療用機器販売会社 株式会社クロマテック(現・連結子会社)を設立 |
2005年4月 |
神戸市西区(神戸ハイテクパーク)に治験薬製造センター(現・室谷工場)を開設 |
2008年4月 |
神戸市西区(神戸ハイテクパーク)に室谷工場を開設(治験薬製造センターより改編) |
2009年12月 |
グラクソ・スミスクライングループとバイオ医薬品に関する包括的な契約を締結 |
2010年5月 |
腎性貧血治療薬「エポエチンアルファBS注JCR」発売 |
2011年3月 |
東京証券取引所市場第二部に上場 |
10月 |
神戸市西区に設備管理会社 株式会社JCRエンジニアリング(現・連結子会社)を設立 |
2013年5月 |
神戸市西区(神戸ハイテクパーク)に神戸原薬工場を開設 |
11月 |
東京証券取引所市場第一部に指定替え |
2014年1月 |
日本ケミカルリサーチ株式会社からJCRファーマ株式会社に商号変更 |
2015年11月 |
スイスに市場調査会社 JCRインターナショナル・エスエー(現・連結子会社)を設立 |
2016年2月 |
他家由来再生医療等製品「テムセル®HS注」発売 |
4月 |
神戸市西区(神戸ハイテクパーク)に治験薬製造センターおよびセルプロセッシングセンターを開設 |
2017年9月 |
㈱メディパルホールディングスと業務資本提携契約を締結 |
10月 |
主要株主である筆頭株主がグラクソ・スミスクライングループから株式会社メディパルホールディングスに異動 |
2018年1月 |
米国に臨床開発の統括管理会社 JCR USA,インク(現・連結子会社)を設立 |
11月 |
ファブリー病治療薬「アガルシダーゼベータBS点滴静注JCR」発売 |
2019年11月 |
持続性赤血球造血刺激因子製剤「ダルべポエチンアルファBS注JCR」発売 |
2020年4月 |
米国で医薬品の研究開発を行っているアーマジェン,インク(現・連結子会社)の株式を取得 |
2020年9月 |
ブラジル国内での販売支援業務を行うJCR ド ブラジル ファーマ(現・連結子会社)の事業活動を開始(現在はブラジルにおける臨床オペレーション・薬事開発業務を行っております) |
2021年1月 |
神戸市西区(神戸ハイテクパーク)にバイオリサーチセンターを開設 |
2021年5月 |
遺伝子組換えムコ多糖症II型治療剤「イズカーゴ®点滴静注用10mg」発売 |
2022年4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
8月 |
ルクセンブルクにグローバル流通管理の欧州拠点としてJCRルクセンブルク・エスエー(現・連結子会社)を設立 |
9月 |
オランダに臨床開発の統括管理会社JCRヨーロッパ・ビーブイー(現・連結子会社)を設立 |
10月 |
神戸市中央区にシスメックス株式会社と共同で再生医療等製品の研究開発を行うアライドセル株式会社を設立(現・持分法適用関連会社) |
台湾でバイオ医薬品の開発及び製造受託を行っているマイセナックス バイオテック インクの株式を取得(現・持分法適用関連会社) |
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11月 |
神戸市西区(神戸サイエンスパーク)に神戸サイエンスパークセンターが竣工 |
事業内容
JCRファーマとそのグループ会社は、医療用医薬品、再生医療製品、医薬品原料の製造、仕入れ、販売を主軸に事業を展開しています。同社は、医療用・研究用機器の仕入れと販売を行う㈱クロマテック、設備管理を担う㈱JCRエンジニアリング、市場調査を行うJCRインターナショナル・エスエー、治験に関する業務委託の管理監督を行うJCR USA, Inc.など、多岐にわたる関連会社を有しています。
また、医薬品の開発、知的財産・ライセンスの管理を行うアーマジェン、インク、ブラジルでの臨床オペレーション・薬事・開発業務を行うJCR ド ブラジル ファーマ、医薬品の開発業務提携を行う㈱メディパルホールディングス、欧州での臨床オペレーション・薬事・開発業務を行うJCRヨーロッパ・ビーブイ、医薬品及びその原料の流通管理を行うJCRルクセンブルク・エスエー、医薬品の製造受託を行うマイセナックス バイオテック インク、再生医療製品の研究開発、製造および販売を行うアライドセル(株)など、グローバルに事業を展開しています。
これらの事業セグメントを通じて、JCRファーマグループは医薬品業界における研究開発から製造、販売に至るまでの一連のバリューチェーンをカバーしており、医療現場におけるニーズに応える多様な製品とサービスを提供しています。
経営方針
JCRファーマは、医薬品を通じて人々の健康に貢献することを企業理念とし、遺伝子・タンパク・細胞を軸にした研究とモノづくりを続け、希少疾患領域での画期的な新薬と基盤技術の創出に注力しています。同社は、信頼、自信、信念をコアバリューとして掲げ、顧客満足、法令遵守、世界に通用する医薬品開発、職場環境の配慮、人材育成、経営効率の向上を基本経営方針としています。
中期経営計画「変革」を経て、2023年5月には新たな5年間の中期経営計画「Reach Beyond, Together」を公表しました。この計画では、過去の強みをさらに強化し、独自の研究開発力とモノづくり力を結集して、希少疾患領域での貢献を目指しています。具体的には、革新的な基盤技術の創製、グローバル基準の生産能力の発揮、グローバル品質保証体制の質・量的拡充、希少疾病品目の早期上市、成長を支える人材育成に取り組んでいます。
同社は、血液脳関門を通過する独自技術J-Brain Cargo®を用いたイズカーゴ®を日本で発売し、17種類を超えるライソゾーム病治療薬の開発に取り組んでいます。また、グローバル展開を加速するため、ブラジル、オランダ、ルクセンブルクに新たな拠点を設立し、戦略的な設備投資を実施しています。
これらの取り組みを通じて、JCRファーマは2020年代後半以降の本格的なグローバル化を目指し、希少疾患領域でのリーダーシップを強化し、患者さんとその家族に貢献することを使命としています。