生化学工業JP:4548

時価総額
¥381.2億
PER
27.1倍
医薬品セグメントでは関節機能改善剤や医薬品受託製造、LALセグメントではエンドトキシン測定用試薬を手がける。

事業内容

生化学工業は、医薬品およびLAL(リムルスアメボサイトライセート)の研究開発、製造、仕入れ、販売を行う事業を展開しています。同社は、医薬品とLALの2つの主要な事業セグメントを持っています。

医薬品セグメントでは、生化学工業は関節機能改善剤、眼科手術補助剤、腰椎椎間板ヘルニア治療剤、内視鏡用粘膜下注入材などを提供しています。また、医薬品原体の製造や医薬品の受託製造も行っています。

LALセグメントでは、生化学工業はエンドトキシン測定用試薬やグルカン測定体外診断用医薬品を提供しています。これらの製品は、医薬品の安全性を確保するために重要な役割を果たしています。

生化学工業の子会社には、ダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクやセイカガク ノース アメリカ コーポレーションがあります。これらの子会社は、医薬品の受託製造や北米での医薬品・医療機器の開発活動を担っています。

また、アソシエーツ オブ ケープ コッド インクはLAL製品の研究開発、製造、販売を行っており、アソシエーツ オブ ケープ コッド インターナショナル インクおよびアソシエーツ オブ ケープ コッド ヨーロッパ ゲーエムベーハーはLAL製品の販売を担当しています。

経営方針

生化学工業は、「独創 公正 夢と情熱」をモットーに掲げ、糖質科学の知見を活かした独創的な医薬品の創製を通じて、世界の人々の健康に貢献することを基本方針としています。これにより、持続的な成長と企業価値の向上を目指し、社会的使命を果たすことに注力しています。

同社の中期経営計画(2023年3月期~2026年3月期)では、売上高400億円、営業利益70億円を目標としています。これを達成するために、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の米国上市や、国内外での医薬品事業の拡大を図っています。また、研究開発費を売上高の25%に設定し、持続的な成長を支える基盤を強化しています。

生化学工業は、5つの重点施策を掲げています。まず、腰椎椎間板ヘルニア治療剤SI-6603の米国市場での承認取得と上市を目指し、製品価値の最大化を図ります。また、独自の創薬技術を活かし、新薬の創製を加速させるとともに、関節機能改善剤の事業価値を維持・向上させることに注力しています。

さらに、グローバル生産体制の構築を進め、安定供給を強化します。遺伝子組換え技術を活用したLAL事業の拡大も図り、新たな診断薬の開発を推進しています。これらの施策を通じて、持続的な成長を実現するための基盤を強化しています。

サステナビリティの観点からは、6つのマテリアリティを特定し、ESG(環境・社会・ガバナンス)への取り組みを強化しています。これにより、社会的課題の解決を目指し、企業価値の向上を図っています。また、社員エンゲージメントの向上や組織強化を通じて、持続的な成長を支える人材育成にも力を入れています。