H.U.グループホールディングスJP:4544

時価総額
¥1544.3億
PER
臨床検査受託、臨床検査薬製造・販売、滅菌関連事業等を展開、健康診断代行、食品・環境・化粧品検査、在宅・福祉用具事業も手がける。

沿革

1950-12医薬品の製造・販売を目的として、東京都新宿区下落合四丁目6番7号にて資本金300千円をもって富士臓器製薬株式会社を設立
1966-12診断用薬部門に進出
1970-06臨床検査センター 株式会社東京スペシアル レファレンス ラボラトリー(現・株式会社エスアールエル)を設立(現・連結子会社)
1970-08診断用薬の海外での販売活動を開始
1983-04富士レビオ株式会社に商号を変更
1983-09東京証券取引所市場第二部に株式を上場
1987-06東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
1987-10旧Fujirebio America,Inc.(米国ニュージャージー州)を設立(後にFujirebio Diagnostics,Inc.と合併)
1990-08株式会社エスアールエルが、東京証券取引所市場第二部に上場
1997-01株式会社エスアールエルが、株式会社エスアールエル・テイジンバイオ(現・エスアールエル・メディサーチ)を設立(現・連結子会社)
1998-11旧Fujirebio America,Inc.(米国)の100%子会社として、Centocor社(米国ペンシルバニア州)より Centocor Diagnostics Pennsylvania社を買収し、Fujirebio Diagnostics,Inc.に商号を変更(現・連結子会社)
2000-04株式会社エスアールエルが、日本ステリ株式会社を株式交換により完全子会社化(現・連結子会社)
2000-06医薬事業部門をユーシービージャパン株式会社に営業譲渡
2001-12株式会社エスアールエルが、東京証券取引所市場第一部銘柄に指定
2004-11株式会社エスアールエルを株式の追加取得により子会社化
2005-03株式会社エスアールエルが、東京証券取引所市場第一部での上場を廃止
2005-04株式会社エスアールエルを株式交換により完全子会社化
2005-06委員会等設置会社(現・指名委員会等設置会社)へ移行
2005-07分社型の新設分割により設立した富士レビオ株式会社に営業の全てを承継させ、同社および株式会社エスアールエルを傘下に収める持株会社に移行
これに伴い、社名をみらかホールディングス株式会社に変更
2006-04株式会社エスアールエルと同社子会社の株式会社ティーエスエル、株式会社エスアールエル北海道、株式会社南信臨床検査研究所、株式会社エスアールエル静岡、株式会社生命情報分析センター、株式会社エスアールエル西日本および株式会社エスアールエル北陸が合併(株式会社エスアールエルが存続会社)
2006-05Fujirebio Diagnostics,Inc.が、CanAg Diagnostics AB(スウェーデン)の全株式を取得し、Fujirebio Diagnostics AB(スウェーデン)に商号を変更(現・連結子会社)
2007-06株式会社エスアールエルが、株式会社シオノギバイオメディカルラボラトリーズを100%子会社とし、株式会社エスアールエル関西に商号を変更(同年8月)(後に株式会社エスアールエルと合併)
2008-04Fujirebio Diagnostics,Inc.が、American Biological Technologies, Inc.の全株式を取得(後にFujirebio Diagnostics,Inc.と合併)
2009-10株式会社エスアールエルが、持分法適用関連会社であったケアレックス株式会社の残株式全てを取得し完全子会社化(現・連結子会社)
2010-04株式会社エスアールエルが、株式会社日本医学臨床検査研究所の全株式を取得し完全子会社化(現・連結子会社)
2010-09富士レビオ株式会社が、Innogenetics N.V.(現・Fujirebio Europe N.V.)の全株式を取得し完全子会社化(現・連結子会社)
2011-05株式会社エスアールエルが、株式会社ツチヤ・エンタプライズ(現・株式会社北信臨床)の全株式を取得し完全子会社化(現・連結子会社)
2011-11米国にMiraca USA, Inc.を設立(2018年3月清算)
その後、Caris Diagnostics, Inc.(後にMiraca Life Sciences, Inc.に商号変更)およびその子会社を傘下に有するCaris Life Sciences, Inc. (後にCDx Holdings, Inc.に商号変更)に、Miraca USA, Inc.が新たに米国内に設立した買収目的会社を吸収合併(Caris Life Sciences, Inc. が存続会社)させることにより、Caris Diagnostics, Inc.を完全子会社化
2011-12株式会社エスアールエルが、株式会社群馬臨床検査センター(現・株式会社エスアールエル北関東検査センター)を株式取得により子会社化(現・連結子会社)
2012-10本店所在地を東京都新宿区西新宿二丁目1番1号に変更
2015-02Miraca USA, Inc.が、遺伝学的検査会社Baylor Miraca Genetics Laboratories, LLCの60%の持分を取得(現・持分法適用関連会社)
2015-07株式会社エスアールエルが、株式会社エスアールエルウェルネスプロモーションを設立(後に株式会社セルメスタと合併)
2017-04富士レビオ株式会社が、単独株式移転の方法により、富士レビオ株式会社の完全親会社であり、かつ、当社の完全子会社である富士レビオ・ホールディングス株式会社を設立
2017-07富士レビオ株式会社を吸収分割会社とする子会社株式の吸収分割の方法により、臨床検査薬事業に係る全ての子会社を富士レビオ・ホールディングス株式会社(吸収分割承継会社)の傘下に集約
合同会社みらか中央研究所(現・合同会社H.U.グループ中央研究所)を設立(現・連結子会社)
2017-10Baylor Miraca Genetics Laboratories, LLCの60%の持分を保有する会社として、Miraca America, Inc. (現・H.U. America, Inc.)を設立(現・連結子会社)
2017-11CDx Holdings, Inc.の株式譲渡により、同社およびMiraca Life Sciences, Inc.を含む全ての同社の子会社が連結除外
2018-06株式会社エスアールエルが、株式会社エスアールエル・インターナショナルを設立(現・連結子会社)
2018-08みらかプロダクトアンドエコロジー準備株式会社を設立(みらかヴィータス株式会社に商号変更)
2019-02株式会社エスアールエルが、合同会社クリニカルネットワークを設立(現・連結子会社)
株式会社セルメスタ(現・H.U.ウェルネス株式会社)の全株式を取得し完全子会社化(現・連結子会社)
2019-06富士レビオ・ホールディングス株式会社が、富士レビオ・ダイアグノスティクス・ジャパン株式会社を設立(現・連結子会社)
2019-07みらかセルズインメディカル準備株式会社(現・H.U.セルズ株式会社)を設立(現・連結子会社)
2019-12みらかヴィータス株式会社が、株式会社日本食品エコロジー研究所を株式取得により子会社化(現・連結子会社)
2020-06株式会社医針盤を設立(現・連結子会社)
2020-07H.U.グループホールディングス株式会社に商号を変更
2020-09H.U.フロンティア株式会社を設立(現・連結子会社)
2020-10株式会社日本食品エコロジー研究所が、みらかヴィータス株式会社を吸収合併の方法により承継
2021-07H.U.ウェルネス株式会社が、株式会社エスアールエルウェルネスプロモーションを吸収合併の方法により承継
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
2022-07Fujirebio Europe N.V.が、ADx NeuroSciences N.V.の全株式を取得し完全子会社化(現・連結子会社)
富士レビオ・ホールディングス株式会社が、Fluxus, Inc.の全株式を取得し完全子会社化(現・連結子会社)
2022-12H.U.POCkeT株式会社を設立(現・連結子会社)
2023-01株式会社エスアールエルが、株式会社東京セントラルパソロジーラボラトリーの全株式を取得し完全子会社化(現・連結子会社)
2023-07本店所在地を東京都港区赤坂一丁目8番1号に変更

事業内容

H.U.グループホールディングス株式会社とそのグループ企業は、臨床検査の受託、臨床検査薬の製造・販売、滅菌関連事業などを手掛ける持株会社体制を敷いています。同社グループは、検査・関連サービス事業(LTS)、臨床検査薬事業(IVD)、ヘルスケア関連サービス事業(HS)の3つの主要セグメントで構成されています。

LTS事業では、株式会社エスアールエルを中心に、医療機関からの特殊検査や一般検査の受託、健康診断代行事業、食品・環境・化粧品検査などを行っています。また、海外では、Baylor Miraca Genetics Laboratories, LLCが遺伝学的検査サービスを提供しています。

IVD事業では、富士レビオ・ホールディングス株式会社が臨床検査薬の製造・販売を担当し、国内外の医療機関や受託臨床検査会社への販売を行っています。このセグメントでは、CDMO事業や臨床検査薬の原材料供給も重要な役割を果たしています。

HS事業では、日本ステリ株式会社が病院内で使用された医療器具の滅菌業務や関連するサービスを提供しています。また、ケアレックス株式会社は、福祉用具のレンタルや訪問看護事業を展開しています。

これらの事業を通じて、H.U.グループホールディングス株式会社は、医療・ヘルスケア分野で幅広いサービスを提供し、各社が有機的かつ補完的な関係性を持ちながら事業を展開しています。

経営方針

H.U.グループホールディングスは、ヘルスケア分野における新しい価値の創造を目指し、医療領域を超えた広範な事業展開を進めています。同社は、2025年3月期を目処に「H.U. 2025 ~Hiyaku(飛躍) & United~」と題した中期経営計画を推進中です。この計画では、新型コロナウイルス感染症への対応やH.U. Bioness Complexの全面稼働など、現在の事業環境の変化に対応しつつ、将来の成長に向けた基盤を固めることを目指しています。

重点領域として、H.U. Bioness Complexの稼働、CDMO事業の強化、ヘルスケアとICTの融合を挙げています。これらの施策を通じて、事業環境の変化に柔軟に対応し、持続的な成長を達成することを目標としています。また、企業価値向上に向けたストーリーとして、LTS事業およびIVD事業における新規臨床検査の早期実用化や、滅菌関連事業とのシナジーによる総合提案の強化を進めています。

さらに、事業展開においては、病院を中心とした医療機関への総合提案や、先端領域の検査拡充、次世代プラットフォームの開発に取り組んでいます。ICTサービスの展開においては、在宅事業やセルフメディケーション事業の強化、開業医向け業務支援SaaSや生活者向けPHRの提供を通じて、医療の場における検査結果のさらなる活用をサポートしています。

これらの取り組みを通じて、H.U.グループホールディングスは、医療・ヘルスケア分野におけるイノベーションの推進者として、将来にわたる飛躍的な成長を目指しています。