ツムラJP:4540

時価総額
¥3032億
PER
22.1倍
医薬品事業を中心に、医療用・一般用医薬品の製造・販売、運送・保管、原料生薬の栽培・調達・選別加工・保管などを手がける。

沿革

1893-04個人経営の中将湯本舗 津村順天堂を創立。
1936-04東京都中央区に株式会社津村順天堂を設立、個人経営の業務を引継ぎ、婦人薬中将湯、浴用剤バスクリン等の製造販売を開始。
1962-12防疫用農薬を製造販売する津村交易株式会社を吸収合併。
1964-04静岡工場建設、目黒工場より移転。
1976-09医療用漢方製剤が健康保険に採用、薬価収載され発売。
1980-11東京証券取引所市場第二部に上場。
1982-09東京証券取引所市場第一部銘柄に指定。
1983-07富士枝急送株式会社(現・連結子会社、株式会社ロジテムツムラ)に出資。
1983-10茨城工場を新設、研究所を同工場敷地内に移転。
1986-08東京都千代田区へ本社を移転。
1988-10株式会社ツムラに商号変更。
1991-03深セン津村薬業有限公司(現・連結子会社)を設立。
2001-07上海津村製薬有限公司(現・連結子会社)を設立。
2001-08TSUMURA USA, INC.(現・連結子会社)を設立。
2005-10連結子会社であった日本生薬株式会社を吸収合併。
2007-05東京都港区へ本社を移転。
2008-08家庭用品事業を売却。
2009-07株式会社夕張ツムラ(現・連結子会社)を設立。
2016-12津村(中国)有限公司(現・連結子会社)を設立。
2018-03津村盛実製薬有限公司(現・連結子会社 2021年4月より天津津村製薬有限公司に社名変更)を設立。
2018-06平安津村有限公司(現・連結子会社)を設立。
2019-04平村(深セン)医薬有限公司(現・連結子会社)を設立。
2020-03天津盛実百草中薬科技有限公司(現・連結子会社 2020年8月より平安津村薬業有限公司に社名変更)の持分を取得。
2022-04東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第一部からプライム市場に移行。

事業内容

ツムラは、医薬品事業を中心に幅広い事業を展開しています。日本では、医療用医薬品および一般用医薬品の製造・販売を行っており、これに関連する運送・保管業務は株式会社ロジテムツムラが、原料生薬の栽培・調達・選別加工・保管は株式会社夕張ツムラが担当しています。

中国市場においては、地域統括を津村(中国)有限公司が、事業統括は平安津村有限公司と平安津村薬業有限公司が行っています。漢方エキス粉末の製造・販売は上海津村製薬有限公司と天津津村製薬有限公司が、原料生薬の調達・選別加工・保管・販売は深セン津村薬業有限公司と盛実百草薬業有限公司が担っています。さらに、原料生薬の栽培・調達・選別加工・保管は白山林村中薬開発有限公司と平村衆贏(湖北)薬業有限公司が、医薬品・食品販売は平村(深セン)医薬有限公司が行っています。

ラオスでは、原料生薬の栽培・調達・選別加工・保管をLAO TSUMURA CO.,LTD.が、米国では医薬品開発をTSUMURA USA, INC.がそれぞれ担当しています。

ツムラグループは、これらの事業を通じて、医薬品の製造・販売から原料の調達・加工、さらには医薬品開発に至るまで、幅広い分野で事業を展開しています。

経営方針

ツムラは、漢方医学と西洋医学の融合を通じて、世界で類のない最高の医療提供に貢献することを企業使命として掲げています。同社は、2022年4月1日にTSUMURA Group DNA Pyramidを刷新し、「順天の精神」と「一人ひとりの、生きるに、活きる。」を新たなプリンシプルとパーパスとして制定しました。さらに、サステナビリティビジョン「自然と生きる力を、未来へ。」を掲げ、心と身体、個人と社会が調和のとれた未来を実現する企業へと進化を目指しています。

ツムラの第1期中期経営計画(2022年度-2024年度)は、長期経営ビジョン「TSUMURA VISION “Cho-WA” 2031」実現のための基盤構築のステージと位置づけられています。この計画では、成長(事業規模の拡大)と収益力(利益率の向上)による企業価値の向上を目指し、5つの戦略課題に取り組んでいます。これらの戦略課題には、医師一人ひとりに合った漢方ソリューションの提供、KAMPOmicsによる漢方のエビデンス構築、中国における生薬・飲片の売上拡大、漢方バリューチェーン改革、組織資本・人的資本による価値の創造が含まれます。

また、ツムラは将来に向けた成長投資として、国内外での大型投資を実施しています。これには、生産能力の増強及び自働化・DX化への先行投資が含まれ、国内での製造工程及び中国事業関連投資に約1,150億円を計画しています。これらの投資を通じて、生産性向上と原価の上昇を最小限に抑えることを目指しています。

ツムラの成長戦略は、漢方医学の普及と科学化を推進し、国内外での事業拡大を図ることにより、社会課題の解決と企業価値の向上を目指しています。同社は、これらの戦略を実行することで、持続可能な社会の実現に貢献し、長期的な成長を達成することを目指しています。