- 日本企業
- 理研ビタミン
理研ビタミンJP:4526
沿革
1949-08 | 当社は、資本金3百万円をもって発足し、本社を東京都中央区に、工場を東京都江東区及び宮城県塩釜市に設け、ビタミン油の製造販売を開始 |
1953-07 | 東京工場を江東区より板橋区に移転拡充、ビタミンAの分子蒸留に成功 |
1955-10 | 東京工場内に大型分子蒸留装置を設置し、高単位ビタミンAの量産開始 |
1959-02 | 株式会社健正堂を子会社化(現・連結子会社) |
1960-01 | 大阪府枚方市に理研油脂工業株式会社大阪工場(現・大阪工場)を新設 同工場で乳化剤蒸留モノグリセライド及び即席ラーメン用スープの製造開始 |
1961-10 | 株式を東京証券取引所市場第二部へ上場 |
1963-05 | 理研油脂工業株式会社を吸収合併し、食品分野への進出と企業基盤の拡大を図る 本社を東京都港区より東京都千代田区に移転 |
1964-07 | 東京都千代田区に理研食品株式会社(現・連結子会社)を設立し、宮城県多賀城市に仙台工場を新設し、特殊加工した生わかめの製造と即席ラーメン用スープの小分け包装を開始 |
1968-07 | 即席ラーメン用スープ、だしの素等の生産合理化及び集中化を図るため埼玉県草加市に草加工場を新設 |
1973-08 | 食品用改良剤の研究と製造を行うため千葉県千葉市に千葉工場を新設 |
1980-01 | 商号を理研ビタミン株式会社に変更 |
1985-10 | 京都府亀岡市に京都工場を新設 |
1986-08 | 株式会社健正堂が、埼玉県比企郡に電子機器用の精密部品工場を新設 |
1991-01 | マレーシア・ジョホール州にRIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.を設立(現・連結子会社) 東京都千代田区にサニー包装株式会社を設立(現・連結子会社) |
1991-04 | 理研食品株式会社が、仙台市宮城野区に新港工場を新設 |
1993-01 | RIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.で蒸留モノグリセライドの製造開始 |
1993-10 | 中国天津市西青経済開発区に天津理研東元食品有限公司(現・天津理研維他食品有限公司)を設立(現・連結子会社) |
1994-08 | シンガポールにRIKEVITA(SINGAPORE)PTE LTDを設立(現・連結子会社) |
1994-11 | 中国山東省青島膠州市に青島福生食品有限公司を設立 |
1996-09 | 栄研商事株式会社を子会社化(現・連結子会社) |
1999-06 | 草加工場内にアプリケーションセンターを開設 |
2000-06 | 東京都新宿区にプレゼンテーションセンターを開設 RIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.が、アプリケーションセンターを開設 |
2000-07 | 天津理研維他食品有限公司が、アプリケーションセンターを開設 |
2003-12 | ドイツ・デュッセルドルフ市にRIKEN VITAMIN EUROPE GmbHを設立(現・連結子会社) |
2004-03 | アメリカ・オクラホマ州にGUYMON EXTRACTS INC.を設立(現・連結子会社) |
2004-12 | アメリカ・イリノイ州にRIKEN VITAMIN USA, INC.を設立(現・連結子会社) |
2005-03 | 中国上海市に理研維他精化食品工業(上海)有限公司を設立(現・連結子会社) |
2006-06 | 中華民国台北市に理研維他亜細亜股份有限公司を設立(現・連結子会社) |
2007-03 | RIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.からRIKEVITA(SINGAPORE)PTE LTDに、アプリケーションセンターを移設 |
2010-03 | 株式会社健正堂が、電子機器用の精密部品事業を廃止し、化成品用改良剤の製造工場を新設 |
2011-11 | 理研維他精化食品工業(上海)有限公司が、アプリケーションセンターを開設 |
2013-01 | インド・ムンバイにRIKEVITA(INDIA)PRIVATE LIMITEDを設立(現・非連結子会社) |
2014-12 | 東京証券取引所市場第一部銘柄に指定 |
2015-03 | トルコ・イスタンブールにRIKEVITA TURKEY FOOD INDUSTRY LIMITED COMPANYを設立(現・非連結子会社) |
2015-08 | RIKEN VITAMIN USA, INC.がアメリカ・カリフォルニア州に移転 |
2019-07 | 天津理研維他食品有限公司の化成品技術部門を理研維他精化食品工業(上海)有限公司へ移設し、上海市に化成品アプリケーションセンターを開設 |
2019-10 | 千葉工場内にアプリケーション&イノベーションセンターを開設 |
2020-09 | 理研食品株式会社が、本社を東京都千代田区より宮城県多賀城市に移転 サニー包装株式会社が、本社を東京都千代田区より茨城県笠間市に移転 |
2020-11 | 本社を東京都千代田区より東京都新宿区に移転 |
2021-06 | 青島福生食品有限公司を持分譲渡 |
2022-04 | 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 |
事業内容
理研ビタミンは、食品、化成品、健康機能食品の製造および販売を行う多角的な事業を展開しています。同社グループは、理研ビタミンを含む17社で構成され、その事業内容は大きく3つのセグメントに分けられます。
第一のセグメントは「国内食品事業」で、家庭用食品、業務用食品、加工食品用原料などの製造、販売を手掛けています。具体的には、わかめ商品を理研食品㈱が製造し、ドレッシングやエキス・調味料類、食品用改良剤、ビタミン、健康機能食品などを同社が製造、販売しています。これらの製品は、サニー包装㈱による小分け包装や、栄研商事㈱による販売も行われています。
第二のセグメントは「国内化成品その他事業」で、化成品用改良剤や飼料用添加物の製造、販売を行っています。これには、㈱健正堂が製造に関わり、栄研商事㈱が販売を担当しています。
第三のセグメントは「海外事業」で、食品用改良剤、化成品用改良剤、エキス・調味料類の製造、販売を行っており、RIKEVITA(MALAYSIA)SDN.BHD.や天津理研維他食品有限公司などが製造を担当し、海外5拠点の子会社が販売を行っています。販売地域は、東南アジア、南アジア、中近東、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカ、北米、中南米、中国、台湾、韓国など広範囲にわたります。
これらの事業を通じて、理研ビタミンは食品業界だけでなく、化成品や健康機能食品市場においてもその存在感を示しています。同社の製品は、国内外で幅広く利用されており、多岐にわたるニーズに応える製品開発とサービス提供を行っています。
経営方針
理研ビタミンは、健康と豊かな食生活の提供を目指し、独自の技術力と開発力を活かした事業展開を行っています。同社は、社会的責任を果たすこと、フレキシビリティと創造力に溢れた企業としての発展、世界各地への事業活動の拡大、そして魅力ある職場の創出を経営方針として掲げています。
同社グループは、新型コロナウイルス感染症の影響やウクライナ情勢の長期化、資源・原材料価格の高騰など、不透明な経営環境の中で、機動的な意思決定とグループ各社との連携を強化しています。また、コンプライアンス体制の強化やガバナンス体制の向上にも注力しています。
理研ビタミンは、国内市場における消費動向への対応や新領域への挑戦、フードロス問題への取り組みなど、社会の信頼に応える事業運営を目指しています。海外市場では、アジアや北米を成長ドライバーと位置付け、営業・開発体制の強化や設備投資を通じて事業展開を加速しています。
2022年4月に開始した中期経営計画では、「持続可能な社会をスペシャリティな製品とサービスで支え、成長する会社になる」という中長期ビジョンを掲げています。このビジョンのもと、経営基盤の強化、アジア・北米での展開加速、国内市場の深掘りと新領域への挑戦、サステナブル経営の推進など、四つの基本方針に基づく戦略を推進しています。
理研ビタミンは、国内外での事業展開を通じて、持続可能な成長と企業価値の向上を目指しています。同社の取り組みは、不透明な経営環境の中でも、社会と共に成長し続けるための基盤を築いていると言えるでしょう。