日本新薬JP:4516

時価総額
¥2548億
PER
9.3倍
医薬品事業ではシオエ製薬㈱やNS Pharma, Inc.と連携し、機能食品事業ではタジマ食品工業㈱が受託製造を行う。

事業内容

日本新薬は、医薬品と機能食品の製造販売を主な事業としています。この会社は、連結子会社6社と共に事業を展開しています。事業セグメントは「医薬品」と「機能食品」の2つに分かれています。

医薬品事業では、日本新薬自身が製造・販売を行うほか、シオエ製薬も製造・販売を担当しています。タジマ食品工業は原料を製造し、日本新薬に供給しています。米国ではNS Pharma, Inc.が医薬品の販売や臨床開発を行い、中国では北京艾努愛世医薬科技有限公司が業務支援を、天津艾努愛世医薬有限公司が販売を担当しています。

機能食品事業では、日本新薬が製造・販売を行い、タジマ食品工業が受託製造を担当しています。また、シオエ製薬から商品の供給を受けています。これにより、機能食品の多様なニーズに応えています。

その他の事業として、日本新薬アドバンスがビジネスサポート業務や保険代理業務、不動産賃貸、教育支援サービスを提供しています。これにより、幅広い分野でのサービスを展開しています。

経営方針

日本新薬は、2035年に「京都のグローバルヘルスケアカンパニー」としての地位を確立することを目指しています。このビジョンの実現に向け、同社は高品質で特長のある製品やサービスの提供、社会からの信頼獲得、社員の成長を経営方針に掲げています。これにより、医薬品事業と機能食品事業を通じて企業価値の最大化を図ります。

第七次5ヵ年中期経営計画(2024年度~2028年度)では、2028年度に売上収益2,300億円、営業利益300億円を目指しています。さらに、2030年度には売上収益3,000億円、営業利益500億円を達成するための態勢を整えています。これらの目標達成に向け、同社は医薬品と機能食品の両事業を強化しています。

医薬品業界では、後発品の使用促進や薬価改定などの厳しい環境が続いています。一方、機能食品事業では健康志向の高まりにより需要が増加していますが、運送コストや原材料価格の高騰が課題です。日本新薬はこれらの環境に対応し、持続的な成長を目指しています。

日本新薬は、医療費抑制政策や創薬技術の進歩に対応し、希少疾患向けの高品質な医薬品を提供することで、世界のヘルスケア分野での存在意義を高めることを目指しています。また、2035年のビジョン実現に向け、5つのマテリアリティの解決に取り組んでいます。

同社は、ウプトラビのパテントクリフを乗り越えるため、医薬品事業と機能食品事業を推進しています。3つの重点テーマとして、成長ドライバーの育成、グローバル展開の拡大、パイプラインの拡充を掲げています。これを支える5つの経営基盤の強化にも注力しています。

医薬品事業では、核酸・低分子創薬を中心に、血液内科や難病領域に注力しています。オープンイノベーションを活用し、年平均2品目以上の新製品上市を目指しています。グローバルマーケティングを基本とし、各国での最適な販売戦略を推進しています。

機能食品事業では、高品質で独自性のある素材や製品を提供し、安定的で高収益な事業体を目指しています。マーケティング活動を通じて、日本新薬の認知度を高め、機能食品の市場での地位を強化しています。