住友ファーマJP:4506

時価総額
¥1.04兆
PER
11.3倍
医療用医薬品の製造・販売を中心に、再生・細胞医薬分野の開発受託や研究開発を手がける企業。

事業内容

住友ファーマは、医療用医薬品の製造、仕入れ、販売を主な事業としています。日本国内では、住友ファーマプロモ株式会社がオーソライズド・ジェネリック品の製造と販売を行っています。また、S-RACMO株式会社は住友化学との合弁会社で、再生・細胞医薬分野の開発受託と製造受託を手がけています。

RACTHERAは、住友化学との共同出資による合弁会社で、再生・細胞医薬分野の研究と開発を行っています。さらに、医薬品の保管や配送などのサービスを提供する子会社や関連会社も存在します。これにより、住友ファーマは多様な医薬品関連サービスを展開しています。

北米では、Sumitomo Pharma America, Inc.を含む複数の会社が医療用医薬品の製造、仕入れ、販売を行っています。欧州でも、Sumitomo Pharma Switzerland GmbHなどが同様の事業を展開しています。これにより、住友ファーマはグローバルに医薬品事業を展開しています。

アジアでは、住友制葯投資(中国)有限公司が中国現地法人の管理を行い、住友制葯(蘇州)有限公司が医療用医薬品の製造と販売を担当しています。また、Sumitomo Pharma Asia Pacific Pte. Ltd.などが東南アジアや台湾で医薬品の輸入、販売、情報提供を行っています。これにより、アジア市場でも積極的に事業を展開しています。

経営方針

住友ファーマは、研究開発を基盤に新たな価値を創造し、社会に貢献することを企業理念としています。特に精神神経領域とがん領域を重点疾患領域とし、多様なアプローチで人々の健康に寄与することを目指しています。これにより、2033年までに「グローバル・スペシャライズド・プレーヤー(GSP)」としての地位を確立することを目指しています。

同社は、2023年に「中期経営計画2027」を策定しましたが、経営環境の変化を受けて計画を取り下げ、2025年に「Reboot 2027 ~力強い住友ファーマへの再始動~」を発表しました。この計画では、効率的な組織運営と研究開発の成功確度向上を通じて、再成長を目指しています。

住友ファーマは、北米市場での基幹製品の価値最大化に注力しています。特に、進行性前立腺がん治療剤「オルゴビクス」や子宮筋腫治療剤「マイフェンブリー」、過活動膀胱治療剤「ジェムテサ」のシェア拡大を図っています。また、日本市場では、抗精神病薬「ラツーダ」や糖尿病治療剤「ツイミーグ」の価値最大化を推進しています。

将来の成長を見据え、住友ファーマはがん領域の新薬開発に注力しています。特に、enzomenibとnuvisertibの開発を最優先とし、早期の承認取得を目指しています。また、精神神経領域では、iPS細胞由来製品の実用化を進め、革新的な治療法の実現を目指しています。

住友ファーマは、持続可能な社会の実現に貢献する「サステナビリティ経営」を推進しています。グループ全体で理念や価値観を共有し、誠実な企業活動を行うことで、持続的な企業価値の向上を図っています。これにより、患者や社会に新しい価値を提供し続けることを目指しています。