サイバートラストJP:4498

時価総額
¥195.2億
PER
19.8倍
デジタルトラスト事業を展開し、PKI技術を用いたEV SSL/TLS証明書やデバイス証明書管理、Linux OS「MIRACLE LINUX」などのプラットフォームサービスを提供。

事業内容

サイバートラストは、デジタルトラスト事業を主たる業務とし、連結子会社2社と持分法適用関連会社1社で構成されています。この事業は、インターネットに接続された「ヒト」「モノ」「コト」の正当性や真正性を証明し、デジタル社会の信頼を支えるサービスを提供しています。

2024年10月から、サイバートラストは「Linux/OSS」と「IoT」を統合し、「プラットフォーム」にサービス区分を変更しました。また、2025年4月からは事業セグメントの名称を「トラストサービス事業」から「デジタルトラスト事業」に変更し、より広範なデジタル社会での信頼の基盤を意味する名称にしています。

デジタルトラスト事業は、主に「トラスト」と「プラットフォーム」の2つのサービス区分で構成されています。「トラスト」では、公開鍵基盤(PKI)技術を用いて、EV SSL/TLS証明書やデバイス証明書管理サービス、電子署名用証明書などを提供し、Webサイトやデバイス、電子文書の信頼性を証明します。

「プラットフォーム」では、Linux OSを活用したエンタープライズ向けサービスを提供し、ITインフラの正しい動作を支援します。また、IoT機器の脆弱性低減やセキュリティ対策を行い、組込みLinuxと電子認証技術を融合したサービスを提供しています。

サイバートラストのサービスには、ライセンス、プロフェッショナルサービス、リカーリングサービスの3つの取引形態があります。ライセンスでは自社製品を提供し、プロフェッショナルサービスでは製品のカスタマイズや導入支援を行います。リカーリングサービスでは、電子認証サービスやサポートサービスを提供しています。

経営方針

サイバートラストは、「信頼とともに」を経営理念に掲げ、デジタル社会における信頼の基盤を提供することを目指しています。同社は、安心・安全なデジタル社会の実現をパーパスとし、デジタルトラスト事業を推進しています。この事業は、インターネットに接続された「ヒト」「モノ」「コト」の正当性や真正性を証明するサービスを提供しています。

同社は、成長戦略として5つの重点領域を掲げています。まず、人的資本投資と柔軟な組織体制の構築を通じて、優秀な人材の獲得と維持を図ります。リーダーシップ研修や資格取得支援、新報酬制度の導入、多様な人材が活躍できる環境整備を進めています。

次に、事業領域の拡大と成長領域への投資を行います。トラストサービスでは、法規制の厳格化や電子契約の利用拡大に対応し、「iTrust」の利用拡大を目指します。また、プラットフォームサービスでは、国際安全基準に対応した「AlmaLinux」や「EMLinux」を提供し、成長を図ります。

さらに、グローバル展開を進め、海外パートナーとの連携を強化します。「AlmaLinux」の開発コミュニティへの参画や、OSSグローバルコミュニティとの協力を通じて、サービスの強化を図ります。これにより、国際市場での競争力を高めます。

サービス提供能力の強化も重要な戦略です。「iTrust」のトランザクション数増加に対応し、第二認証センターの構築や24時間365日対応可能な運用体制を導入します。これにより、サービスの信頼性と品質を向上させます。

最後に、コーポレートガバナンスの強化を図ります。経営の透明性・公正性を高め、ステークホルダーの信頼に応えることを重視しています。内部管理体制の整備や、株主との積極的なコミュニケーションを通じて、企業価値の向上を目指します。