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花王JP:4452
沿革
1887年 6月 |
洋小間物商長瀬富郎商店として発足。 ───(創業) |
1890年10月 |
「花王石鹸」を発売。 |
1922年11月 |
吾嬬町工場(現 東京工場(インキュベーションセンター東京))完成。 |
1925年 5月 |
花王石鹸株式会社長瀬商会設立。 |
1935年 3月 |
大日本油脂株式会社を分離独立。 |
1940年 5月 |
日本有機株式会社を日本橋馬喰町で設立。 ───(会社設立年月) |
1940年 9月 |
日本有機株式会社酒田工場(現 酒田工場)完成。 |
1944年12月 |
大日本油脂株式会社和歌山工場(現 和歌山工場)完成。 |
1946年10月 |
花王石鹸株式会社長瀬商会を株式会社花王と改称。 |
1949年 5月 |
日本有機株式会社を花王石鹸株式会社と改称。東京証券取引所の市場第一部に上場。 |
12月 |
大日本油脂株式会社と株式会社花王が合併し花王油脂株式会社と改称。 |
1954年 8月 |
花王石鹸株式会社が花王油脂株式会社を吸収合併。 |
1957年12月 |
和歌山工場に合成洗剤工場完成。 |
1960年 3月 |
大阪証券取引所の市場第一部に上場(2003年3月上場廃止)。 |
1963年 3月 |
川崎工場完成。 |
1964年 9月 |
Kao Industrial(Thailand)Co., Ltd.を設立。 |
12月 |
Kao(Taiwan)Corporationを設立。 |
1965年 4月 |
和歌山工場内に産業科学研究所(和歌山研究所)完成。 |
7月 |
Kao(Singapore)Private Limited(現 Kao Singapore Private Limited)を設立。 |
1967年 8月 |
東京工場(現 東京工場(インキュベーションセンター東京))内に東京地区研究所(東京研究所)完成。 |
1970年 3月 |
花王(香港)有限公司を設立。 |
11月 |
スペインに Sinor-Kao S.A.を設立。 |
1974年11月 |
花王クエーカー㈱を設立。 |
1975年 3月 |
メキシコに Quimi-Kao, S.A. de C.V.を設立。 |
12月 |
栃木工場完成。 |
1977年 1月 |
フィリピンに Pilipinas Kao,Inc.を設立。 |
1978年 2月 |
愛媛サニタリープロダクツ㈱(現 花王サニタリープロダクツ愛媛㈱)を設立。 |
3月 |
栃木工場内に栃木研究所完成。 |
1979年 5月 |
スペインに Molins-Kao S.A.を設立。 |
1980年 4月 |
鹿島工場完成。 |
1984年 4月 |
豊橋工場完成。 |
1985年 2月 |
P.T. Dino Indonesia Industrial,Ltd.(現 PT Kao Indonesia)に資本参加。 |
9月 |
花王化粧品販売会社を全国9ヶ所に設立し、化粧品(ソフィーナ)事業を日本全国に展開。 |
10月 |
「花王石鹸株式会社」から「花王株式会社」へ商号変更。 |
1986年 5月 |
カナダの Didak Manufacturing Limitedを買収し、情報関連事業に本格的に進出。 |
10月 |
ドイツに Guhl Ikebana GmbHを設立。 |
1987年 7月 |
アメリカの High Point Chemical Corporationを買収。 |
8月 |
Sinor-Kao S.A.とMolins-Kao S.A.を合併し、スペインに Kao Corporation, S.A.を設立。 |
1988年 4月 |
KAO(Southeast Asia)Pte.Ltd.(現 Kao Singapore Private Limited)を設立。 |
5月 |
The Andrew Jergens Company(現 Kao USA Inc.)を買収。 |
7月 |
Fatty Chemical(Malaysia)Sdn. Bhd.を設立。 |
1989年 5月 |
Goldwell AG(現 Kao Germany GmbH)を買収。 |
10月 |
全国9ヶ所の化粧品販売会社を統合し、花王化粧品販売㈱を設立。 |
1992年10月 |
ドイツの Chemische Fabrik Chem-Y GmbH(現 Kao Chemicals GmbH)を買収。 |
1993年 8月 |
上海花王有限公司を設立。 |
1999年 3月 |
情報関連事業から撤退。 |
4月 |
全国各地区の家庭用製品の販売会社8社が合併(花王販売㈱)。 |
8月 |
スペインに 欧州工業用製品事業の統轄会社として Kao Chemicals Europe,S.L.を設立。 |
12月 |
米州工業用製品事業の統轄会社として Kao Chemicals Americas Corporationを設立し、それに伴い High Point Chemical Corporationを清算。 |
2002年 3月 |
Goldwell GmbH(現 Kao Germany GmbH)を通じて、KMSリサーチ社(KMS Research, Inc.他)を買収。 |
6月 |
事業の持株会社として 花王(中国)投資有限公司を設立。 |
9月 |
The Andrew Jergens Company(現 Kao USA Inc.)を通じて、ジョン・フリーダ社(John Frieda Professional Hair Care, Inc.他)を買収。 |
2003年 3月 |
花王(上海)産品服務有限公司を設立(上海花王有限公司から販売機能を分離)。 |
2004年 7月 |
株式交換により花王販売㈱を完全子会社化。 |
10月 |
当社と花王販売㈱の業務品事業をそれぞれ会社分割し、既存の花王クリーン アンド ビューティ㈱に承継させ、同社を「花王プロフェッショナル・サービス株式会社」に商号変更。 |
2005年 7月 |
英国の Kao Prestige Limited(2015年11月清算結了)を通じて、モルトン・ブラウン社(Molton Brown Limited他)を買収。 |
2006年 1月 |
㈱カネボウ化粧品の株式を取得し、同社及びそのグループ会社を子会社化。 |
2007年 4月 |
花王販売㈱と花王化粧品販売㈱が合併し、「花王カスタマーマーケティング株式会社」に商号変更。 |
2009年 7月 |
Kao Corporation GmbH(現 Kao Manufacturing Germany GmbH)を通じて、ライカルト社(Reichardt International AG)の工場(生産設備等)を取得。 |
2011年 4月 |
花王(合肥)有限公司を設立。 |
6月 |
和歌山工場内に「エコテクノロジーリサーチセンター」(ETRC)完成。 |
2012年 4月 |
花王(上海)化工有限公司を設立。 |
2014年 4月 |
花王コスメプロダクツ小田原㈱を設立。 |
2016年 1月 |
花王カスタマーマーケティング㈱、カネボウ化粧品販売㈱等の株式を承継した花王グループカスタマーマーケティング㈱が営業開始。 |
9月 |
小田原事業場内に「ビューティリサーチ&イノベーションセンター」を開所。 |
2018年 1月 |
花王グループカスタマーマーケティング㈱が花王カスタマーマーケティング㈱、カネボウ化粧品販売㈱を吸収合併。 Kao USA Inc.を通じて、オリベ ヘアケア社(Oribe Hair Care, LLC)を買収。 |
8月 |
Kao USA Inc.を通じて、ウォッシングシステムズ社(Washing Systems, LLC他)を買収。 |
2022年 4月 |
東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。 |
2023年11月 |
Kao USA Inc.及びKao Australia Pty. Limitedとともに、ボンダイサンズ社(Bondi Sands Australia Pty Ltd他)を買収。 |
事業内容
花王株式会社およびそのグループ会社(子会社113社、関連会社5社)は、主にコンシューマープロダクツ事業とケミカル事業を展開しています。これらの事業に加え、関連するサービス業務も手掛けています。
コンシューマープロダクツ事業では、ハイジーン&リビングケア、ヘルス&ビューティケア、ライフケア、化粧品事業を展開しており、国内外で幅広い製品を提供しています。国内では、花王グループカスタマーマーケティング株式会社、花王プロフェッショナル・サービス株式会社、ニベア花王株式会社、株式会社カネボウ化粧品などが主要な会社として挙げられます。海外では、花王(中国)投資有限公司やKao USA Inc.など、多数の会社が事業を展開しています。
ケミカル事業では、化学品の製造・販売を行っており、国内では花王クエーカー株式会社や昭和興産株式会社が、海外では花王(上海)化工有限公司やKao Chemicals GmbHなどが主要な役割を担っています。
その他の事業としては、花王ロジスティクス株式会社を含む物流関連のサービスなどがあり、国内外でサポート業務を提供しています。
これらの事業を通じて、花王グループは日常生活に欠かせない多様な製品とサービスを世界中に提供し、消費者の生活の質の向上に貢献しています。
経営方針
花王株式会社は、その経営基本方針として「豊かな共生世界の実現」を掲げています。このビジョンのもと、同社はESG(環境、社会、ガバナンス)を経営の根幹に据え、持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。具体的には、環境面ではゼロ浪費、カーボンゼロ、さらにカーボンネガティブを目指し、社会面では無駄な消費をなくし、パーソナライズを進めることで、個々人に寄り添った製品やサービスを提供しています。また、ガバナンス面では、透明性のある経営を行い、ステークホルダーとの信頼関係を深めています。
中期経営計画においては、2030年までのビジョンとして「グローバルで存在価値のある企業」を目指しています。これには、社会のサステナビリティへの貢献と持続的な利益ある成長の両立が含まれます。同社は、高付加価値製品の開発や、エコケミカル技術のグローバル展開を通じて、業績向上と長期的な価値創造を目指しています。
また、人財の育成や組織運営の改革にも力を入れており、アグレッシブな人財投資やタスク型チーム編成によるスピード感のある推進体制の構築を進めています。資本効率と収益性の改善、事業ポートフォリオの最適化も重視しており、戦略的な投資やM&Aを通じて、事業のグローバルシフトを加速しています。
経営指標としては、EVA(経済的付加価値)とROIC(投下資本利益率)を主要な指標として採用し、資本の効率的な活用と利益の最大化を目指しています。これらの取り組みを通じて、花王は持続可能な成長を実現し、ステークホルダーへの長期的な価値提供を目指しています。