ウイングアーク1st (4432) 株価

時価総額
¥892億
PER
21.8倍
企業向けBI・帳票ソフトの有力企業。主力の帳票ソフト「SVF」で65.1%の市場シェアを獲得し、BI分析ツール「Dr.Sum」「MotionBoard」も展開。22年1月の改正電子帳簿保存法、23年10月のインボイス制度に対応したソリューションも提供。日本・中国・シンガポール・豪州で事業を展開。

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事業内容

ウイングアーク1stは、企業や公的機関が日々生み出すビッグデータを「新しい資源」として捉え、このデータを活用するソフトウェアとサービスを提供している会社です。同社は帳票作成から文書管理、データ分析まで、企業のデジタル変革を支える幅広いソリューションを展開しています。主力製品の「SVF」は帳票市場において65.1%という圧倒的なシェアを誇り、請求書や納品書といった業務帳票の作成・出力において国内で最も利用されているソフトウェアです。

同社の顧客は大手企業から公的機関まで多岐にわたり、安定的な収益基盤を築いています。収益は主にソフトウェアライセンス販売、クラウドサービス利用料、保守サポート料金で構成されており、特に継続的な保守契約により安定したストック収益を確保しています。また、大規模案件では専門技術スタッフによるコンサルティングサービスも提供し、製造業や小売業の特殊な要件にも対応しています。

同社の事業は「帳票・文書管理ソリューション」と「データエンパワーメントソリューション」の2つに分かれます。前者では帳票作成の「SVF」と文書管理の「invoiceAgent」が中核製品で、企業の基幹業務のデジタル化を支えています。後者では大容量データを高速処理する「Dr.Sum」と、多彩な表現力でデータを可視化する「MotionBoard」により、企業の意思決定支援とビジネス効率化を実現しています。

経営方針

ウイングアーク1stは「企業のデジタル変革を推し進めるデータプラットフォームの実現」を掲げ、2027年2月期に向けて野心的な成長目標を設定しています。同社は売上収益を2026年2月期の309億円から2027年2月期には大幅に拡大し、EBITDA120億円の達成を目指しています。特にクラウド事業では年平均成長率40%という高い目標を掲げており、2027年2月期にはクラウド売上比率を40%まで引き上げる計画です。また、安定収益の柱であるリカーリングレベニューの比率を現在の65.6%から75%まで向上させることで、より予見性の高い収益構造への転換を図っています。

同社の差別化戦略は、独自開発した超高速集計技術やデータ仮想統合技術といった高度な技術力にあります。これらの技術を「誰でも簡単」に利用できるユーザーインターフェースで提供することで競合との差別化を実現しています。販売面では647社のパートナー企業を通じた間接販売モデルを構築し、日本全国をカバーする効率的な営業体制を確立しています。契約継続率93.4%という高水準を維持することで、既存顧客からの安定収益を確保しながら新規契約を積み上げる戦略を取っています。

新市場開拓では、公共・自治体領域への積極的な進出を計画しています。総務省やデジタル庁主導による自治体情報システムの標準化が2025年度を目途に進められており、同社はこの機会を捉えて新たな自治体向けソリューションを展開する方針です。また、企業間取引の電子化が急速に進む中、改正電子帳簿保存法やインボイス制度への対応需要を取り込み、「企業間デジタル変革」と「企業内デジタル変革」の両軸でビジネスを拡大しています。

技術革新への取り組みでは、クラウドサービスの機能強化と性能向上のため開発体制を大幅に強化しています。優秀なエンジニア確保が困難な中、最先端技術への積極的な取り組みと働き方改革により魅力的な職場環境を整備し、外部リソースも活用した柔軟な開発体制を構築中です。さらに、単独でのサービス提供ではなく、様々な特徴を持つ企業との戦略的アライアンスを推進することで、スピーディかつ包括的なサービス提供を実現し、市場競争力の向上を図っています。

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