スマレジJP:4431

時価総額
¥555.3億
PER
飲食店や小売店向けのクラウド型POSレジ「スマレジ」や勤怠管理システム「スマレジ・タイムカード」、キャッシュレス決済サービス「スマレジ・PAYGATE」、EC関連サービス「アシスト店長」などを提供するクラウドサービス事業。

事業内容

スマレジは、主にクラウド型POSレジ「スマレジ」を提供する企業です。このサービスは、飲食店や小売店が販売情報の管理・分析を行うために利用され、インターネット経由でリアルタイムの売上情報や商品情報にアクセス可能です。スマレジは、フリーミアムモデルを採用し、無料の「スタンダードプラン」から、機能に応じた有料プランまで選択可能です。

スマレジは、クラウドサービス事業の単一セグメントを持ち、月額利用料と機器販売の2つのサービス区分があります。月額利用料では、POSレジ機能を提供し、機器販売では、タブレットやレシートプリンターなどのレジ周辺機器を販売しています。また、初期セットアップやトレーニングなどの有償サービスも提供しています。

スマレジは、クラウド勤怠管理システム「スマレジ・タイムカード」も提供しています。このシステムは、給与計算や休暇管理、シフト管理などを行い、法規制への対応をサポートします。さらに、キャッシュレス決済サービス「スマレジ・PAYGATE」や、EC関連サービスも展開しています。

スマレジは、ショールームやオンライン商談を通じてクラウドサービスを販売し、取次店、代理店、販売店パートナー制度を導入しています。また、ECサイト「STORE STORE」を運営し、レジ周辺機器や店舗用品を販売しています。さらに、スマレジ・ベンチャーズを通じて、店舗向けソリューション事業への投資や支援を行っています。

経営方針

スマレジは、「いい未来をつくる」を企業理念に掲げ、誠実さと社会的責任を重視しています。この理念は、顧客や株主、従業員など、企業活動に関わるすべての人々にとっての「いい未来」を目指すものです。また、「OPEN DATA, OPEN SCIENCE!」を経営理念とし、POSデータのオープン化を通じた収益性の向上を図っています。

スマレジは、売上高と年間経常収益(ARR)の増加率を重要な経営指標とし、継続的な成長を目指しています。中長期的な経営戦略として、長期ビジョン「VISION2031」を掲げ、ARR300億円を目標に設定。POS市場で国内トップを目指し、契約件数の増大と顧客単価の拡大を図っています。

契約件数の増大に向けて、スマレジは中大型案件への注力やS&M投資の継続、EC事業者へのアプローチを行っています。特に、エンタープライズ向けの営業体制を強化し、POSレジの枠を超えたEC時代の店舗ツールとしての利用を促進しています。

顧客単価の拡大においては、決済サービスの強化やアプリマーケットの活性化、タイムカード機能の強化を進めています。これにより、業種に特化したニッチ機能の提供や、EC関連サービスの強化を図り、顧客体験の向上を目指しています。

スマレジは、技術力の強化と技術者の確保を重要課題としています。ユーザーのニーズを迅速に反映するため、技術者の育成に注力し、IT人材の発掘・育成を行う「スマレジ・テックファーム」を立ち上げています。これにより、サービスの安定稼働と新規開発を支えています。

組織力の強化も重視しており、積極的な採用活動と新入社員のオンボーディングを強化しています。これにより、事業拡大と企業成長に耐えうる組織の構築を目指しています。また、コンプライアンス体制の強化を図り、ユーザーや社会からの信頼向上に努めています。