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日本化薬JP:4272
事業内容
日本化薬は、複数の事業セグメントを持つ多角的な企業です。以下にその主要な事業セグメントと製品・サービスを紹介します。
**モビリティ&イメージング事業領域**
このセグメントでは、セイフティシステムズとポラテクノが含まれます。セイフティシステムズでは、エアバッグ用インフレータやシートベルトプリテンショナー用マイクロガスジェネレータ、スクイブを提供しています。主要な関連会社には、カヤク セイフティシステムズ ヨーロッパや化薬(湖州)安全器材有限公司などがあります。
ポラテクノでは、液晶ディスプレイ用部材や液晶プロジェクター用部材、X線分析装置部材を手がけています。関連会社には、無錫宝来光学科技有限公司やモクステック, Inc.などがあります。
**ファインケミカルズ事業領域**
この領域には、機能性材料、色素材料、触媒の3つのセグメントがあります。機能性材料では、エポキシ樹脂やマレイミド樹脂、エポキシ樹脂用硬化剤などを提供しています。関連会社には、厚和産業㈱や㈱ニッカファインテクノがあります。
色素材料では、インクジェットプリンタ用色素や産業用インクジェットインク、イメージセンサー用材料などを扱っています。関連会社には、ニッポンカヤクコリア Co., Ltd.やニッポンカヤク(タイランド)CO., LTD.があります。
触媒セグメントでは、アクリル酸製造用触媒やアクロレイン製造用触媒を提供しています。関連会社には、厚和産業㈱があります。
**ライフサイエンス事業領域**
この領域には、医薬、アグロ、不動産の3つのセグメントがあります。医薬セグメントでは、抗悪性腫瘍剤や生物学的製剤、循環器用剤などを提供しています。関連会社には、日本化薬フードテクノ㈱や台湾日化股份有限公司があります。
アグロセグメントでは、殺虫剤や除草剤、殺菌剤などを扱っています。不動産セグメントでは、不動産賃貸を行っており、関連会社には和光都市開発㈱があります。
日本化薬は、これらの多様な事業を通じて、幅広い産業分野に貢献しています。
経営方針
日本化薬は、持続可能な経営を基盤に、社会に貢献することを目指しています。2022年に策定したサステナブル経営基本方針に基づき、環境や社会に対する責任を果たしつつ、経済的価値の向上を図っています。この方針は、同社の企業ビジョンである「KAYAKU spirit」に基づき、全てのステークホルダーに幸せを提供することを目指しています。
同社は、2022年から始まった中期事業計画「KAYAKU Vision 2025(KV25)」を推進しています。この計画では、モビリティ&イメージング、ファインケミカルズ、ライフサイエンスの各事業領域での成長を目指し、2025年度までに売上高2,300億円、営業利益265億円を達成することを目標としています。これに向けて、新事業・新製品の創出や気候変動対応、デジタルトランスフォーメーション(DX)などの重要課題に取り組んでいます。
新事業・新製品の創出では、既存の組織を超えて新たな価値を生み出すことを目指しています。また、気候変動対応では、温室効果ガスの排出削減やカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進めています。DXでは、最新のIT技術を活用し、業務プロセスの変革を通じて売上拡大やコスト削減を図っています。
さらに、日本化薬は、研究開発投資や設備投資を積極的に行い、各事業の成長を支えています。特に、モビリティ、環境エネルギー、エレクトロニクス、ライフサイエンス領域でのオープンイノベーションやM&Aを通じて、外部の経営資源を取り込む戦略的投資を検討しています。これにより、持続可能な成長を実現し、社会に貢献することを目指しています。