ニチバンJP:4218

時価総額
¥412.3億
PER
20.2倍
粘着技術を基盤に、医薬品や感圧性粘着テープ、接着剤、関連機械器具の製造販売を行うメディカル事業とテープ事業。

事業内容

ニチバンは、粘着技術を基盤にした高分子技術を駆使し、布、紙、セロファン、プラスチックをベースとした製品を展開しています。主な事業は、医薬品、感圧性粘着テープ、接着剤、関連機械器具の製造販売です。これらの製品は、医薬品業界向けの絆創膏や産業用粘着テープ、文具・事務用品業界向けの粘着テープに大別されます。

ニチバンの事業セグメントは、メディカル事業とテープ事業に分かれています。メディカル事業では、ニチバンメディカルが製造を担当し、東南アジアや欧州地域ではそれぞれNICHIBAN (THAILAND) CO.,LTD.とNICHIBAN EUROPE GmbHが販売を行っています。また、大鵬薬品工業と協力し、製品の販売や半製品の仕入を行っています。

テープ事業は、工業品とステーショナリーに分かれています。工業品では、ニチバンプリントやニチバンテクノが製造を担当し、NICHIBAN (THAILAND) CO.,LTD.とNICHIBAN EUROPE GmbHが海外販売を行っています。関連会社の飯洋化工やUNION THAI-NICHIBAN CO.,LTD.からは商品の仕入を行い、大東化工からはフィルム製品を仕入れています。

ステーショナリー分野でも、ニチバンプリントやニチバンテクノが製造を担当し、NICHIBAN (THAILAND) CO.,LTD.とNICHIBAN EUROPE GmbHが販売を行っています。関連会社のUNION THAI-NICHIBAN CO.,LTD.からは商品の仕入を行っています。これにより、ニチバンは多様な市場ニーズに応える製品を提供しています。

経営方針

ニチバンは、粘着技術を基盤に新たな価値を創造し、快適な生活に貢献することを経営理念としています。この理念のもと、社会や自然との共生を目指し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。ニチバンは、絆創膏やセロテープ®などの製品を通じて、健康や快適な暮らし、産業の合理化に貢献しています。

ニチバンの中期経営計画「CREATION 2026」では、2026年度までに営業利益45億円、ROE(自己資本当期純利益率)8%以上を目指しています。この計画のもと、収益性を重視し、企業価値と株主価値の向上を図ります。これにより、持続可能な成長を実現し、ステークホルダーに対する責任を果たすことを目指しています。

ニチバンは、事業ポートフォリオの再構築、グローバル企業化、人的資本経営を重点テーマとしています。特に、テープ事業の収益改善を図り、成長事業や新領域への資源配分を強化します。また、グローバル市場での成長を目指し、販売拠点の強化や新製品の開発を進めています。

人的資本経営では、従業員の健康とエンゲージメントの向上、多様な人材の活躍促進を重視しています。ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを推進し、次世代リーダーの育成や多様な働き方の実現を目指します。これにより、社会への貢献と持続的な成長を実現します。