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かっこ (4166) 株価
株価・出来高の推移
時価総額の推移
PERの推移
PBRの推移
事業内容
この会社は、データサイエンス技術を活用してオンライン取引の不正検知システムを提供するソフトウェア企業です。同社の主力製品は「O-PLUX(オープラックス)」という、EC取引における代金未払いや不正注文をリアルタイムで検知するSaaS型サービスで、日本国内の不正検知サービス累計導入数で第1位を獲得しています。従来の目視審査やブラックリスト照合では困難だった高精度な不正検知を、AI技術や独自のデバイス特定機能によって実現しています。
同社の主要顧客はEC事業者で、収益の約8割がサブスクリプション型の安定収入となっています。収益構造は月額利用料と審査件数に応じた従量課金からなるストック収益(継続収入)と、初期導入時のスポット収益で構成されています。年間500億円を超えるクレジットカード不正利用被害の増加を背景に、EC事業者にとって不正対策は重要な経営課題となっており、同社のサービス需要は拡大傾向にあります。
同社の事業は3つのサービスから構成されています。不正検知サービスでは主力の「O-PLUX」に加え、不正ログインを検知する「O-MOTION」を金融機関やチケットサイト向けに提供しています。決済コンサルティングサービスでは、後払い決済(BNPL)事業者向けに決済システムの構築と運用支援をワンストップで提供し、データサイエンスサービスでは小売・製造業向けにマーケティングや生産効率向上のアルゴリズム開発を行っています。
経営方針
同社は「未来のゲームチェンジャーの『まずやってみよう』をカタチに」という経営ビジョンのもと、データサイエンス技術を活用した不正検知サービスを中核とする成長戦略を展開しています。主力サービス「O-PLUX」と「O-MOTION」を軸に、セキュリティ・決済・データサイエンスの3領域でシナジー効果を発揮し、持続的な成長を目指しています。同社は売上高の継続的な増加を実現するため、不正検知サービスにおけるストック収益の拡大を重要指標として位置づけています。
重点投資分野では、規制環境の変化を追い風とした不正検知サービスの機能拡充に注力しています。2025年3月に発行された「クレジットカード・セキュリティガイドライン6.0版」により、EC事業者には不正ログイン対策の導入が必須化されました。同社は会員登録からログイン、決済までを「線」として捉えた一貫した不正対策を提供し、市場の規制対応ニーズに応えています。また、金融領域では大規模な不正アクセス被害の増加を受け、遠隔操作検知や危険国からのアクセス検知などの金融特化機能の開発を進めています。
新市場開拓では、従来のプロダクト単位の販売戦略から、EC・金融・海外などのドメイン単位でのソリューション提供へと転換しています。各市場領域の課題に特化した最適化されたセキュリティ対策を提案することで、新規顧客獲得を加速させています。特に潜在顧客層への認知向上施策を強化し、不正対策レギュレーションの強化を背景として、EC加盟店における必須対応事項としての認知拡大を図っています。
技術革新への取り組みでは、業務提携とM&Aを活用した新規事業領域の構築を積極的に推進しています。同社はクラウドセキュリティ、フィッシング対策、エンドポイントセキュリティ領域への進出を計画し、データサイエンス技術を活用した新規SaaS型サービスの開発に注力しています。既存のEC不正検知市場への依存から脱却し、収益基盤の多角化を図ることで、非連続的な成長を実現する戦略を描いています。