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オーバーラップホールディングスJP:414A
事業内容
オーバーラップホールディングスは、ライトノベルやマンガを中心に独自のコンテンツIPを創出し、メディアミックスで価値を高めるエンターテインメント事業を主に展開しています。 同社は投稿サイトやSNSで注目を集める作品を発掘して編集・刊行し、マンガ化やアニメ化、ゲーム化などに展開してヒット作を育てています。
主要な顧客は一般の読者、書店や電子書籍プラットフォーム、アニメの製作委員会などで、売上の大部分はライトノベルとマンガの販売が占めています。 同社は刊行による版売や電子配信のほか、アニメ化による原作使用料や製作委員会からの分配、海外ライセンス収入で収益を得ています。
事業の中身は、ライトノベル(オーバーラップ文庫、オーバーラップノベルス等)、マンガ(コミックガルドを中心とした複数レーベル)、アニメ関連の原作許諾や出資、さらに他社原作の書籍化やサウンドトラックなどの出版を含みます。 同社はシリーズ化による長期的な売上基盤を重視し、新作IPの創出と既存作品の継続販売で安定成長を目指しています。
経営方針
オーバーラップホールディングスは、自社で創出するライトノベルやマンガなどのコンテンツIPを成長の核に据え、メディアミックスで作品価値を高めることで収益拡大を図っています。具体的には「年間売上25百万円超」を主力IPと位置づけ、その数を増やすことを成長ドライバーとしています。実績として主力IP数は2021年の40点から2024年に57点へ増加し、主力IP売上も2021年の4,327百万円から2025年の6,646百万円へと伸びています。営業利益や当期利益に加え、事業の現金創出力を示す調整後EBITDA(例:2024年3,564百万円)を重視し、安定した利益体質の構築を目指しています。
重点投資分野は編集体制の強化とジャンル拡大で、同社は編集人員の採用・育成を通じて新規IPの発掘力を高めています。投稿サイトやSNSで注目を集める作品を編集が発掘し、刊行後はマンガ化やアニメ化などのメディア展開で1作品あたりの売上を高める施策を実行しています。加えて中途採用や新卒採用を組み合わせた人材確保、業務を通じたトレーニングや研修制度の充実に投資し、クリエイターとの関係構築にも注力して差別化を図っています。
新市場開拓としては海外ライセンスの拡大とデジタル配信の強化を掲げています。国内では紙媒体が縮小する一方で電子出版が拡大しており(2024年の電子出版市場は前年から5.8%増の5,660億円)、同社は電子配信を取り込むことで成長機会を確保しています。また既存のライセンシー拡大や新たな地域へのライセンス供給を推進し、アニメやゲームへの原作供給・出資を通じて海外売上や二次利用収入の拡大を目指しています。
技術革新や業務基盤の整備にも取り組んでおり、同社はWeb投稿プラットフォームやSNSを活用した作品発掘、電子配信基盤の整備でデジタル化を進めています。併せて事業規模やリスクに応じた内部管理体制の強化、リスク管理規程やコンプライアンス規程の見直し、社内教育の充実などにより業務効率化とガバナンス向上を図り、成長投資と財務の健全性の両立を目指しています。