日本触媒JP:4114

時価総額
¥2843.9億
PER
18.2倍
化学品の製造販売を行い、マテリアルズ事業ではアクリル酸や高吸水性樹脂、ソリューションズ事業ではコンクリート混和剤用ポリマーや電子情報材料を手がける。

事業内容

日本触媒は、化学品の製造販売を主な事業とする企業で、26社の子会社と17社の関連会社および共同支配企業で構成されています。同社の事業は大きく「マテリアルズ事業」と「ソリューションズ事業」の2つのセグメントに分かれています。

マテリアルズ事業では、アクリル酸、アクリル酸エステル、酸化エチレン、エチレングリコール、エタノールアミン、特殊エステル、高吸水性樹脂、無水マレイン酸、プロセス触媒などを製造販売しています。日本触媒トレーディングは、これらの製品を仕入れ販売し、原材料を供給しています。

ソリューションズ事業では、コンクリート混和剤用ポリマー、グリコールエーテル、セカンダリーアルコールエトキシレート、洗剤原料等の水溶性ポリマー、医薬中間原料、電子情報材料、ヨウ素化合物、粘接着剤・塗料用樹脂、エチレンイミン誘導品、粘着加工品、自動車触媒、脱硝触媒、ダイオキシン類分解触媒、排ガス処理装置、湿式酸化触媒、電池材料などを製造販売しています。

日本触媒は、国内外で多くの関連会社と協力し、各地域で製品の製造販売を行っています。例えば、ニッポンショクバイ・アメリカ・インダストリーズは米国で高吸水性樹脂を製造販売し、PT.ニッポンショクバイ・インドネシアはインドネシアでアクリル酸や高吸水性樹脂を製造販売しています。

経営方針

日本触媒は、2030年に向けた長期ビジョンとして「事業の変革」「環境対応への変革」「組織の変革」の3つを掲げています。このビジョンのもと、持続可能な社会の実現に貢献し、同社の持続的な成長を目指しています。特に、社会に必要とされる素材やソリューションの提供を通じて、さまざまな社会課題の解決に取り組んでいます。

2025年度からの新中期経営計画では、事業ポートフォリオの変革を最優先事項とし、ソリューションズ事業に積極的にリソースを投入します。スペシャリティ、エレクトロニクス、電池などの成長領域における設備投資を通じて、事業規模と利益の拡大を図ります。また、デジタル技術を活用し、技術開発や人材育成を促進することで、高機能素材の事業化をスピーディーに進めます。

マテリアルズ事業では、生産性向上を目指し、設備の最適化や成長市場での拡販、他社とのアライアンスを通じて収益力を強化します。これにより、世界の成長市場での競争力を高め、持続的な成長を実現します。これらの取り組みを通じて、日本触媒は、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指しています。