チタン工業JP:4098

時価総額
¥23.6億
PER
23.1倍
酸化チタン関連事業では酸化チタンやチタン酸リチウムを、酸化鉄関連事業では酸化鉄を製造・販売する化学工業品メーカー。

事業内容

チタン工業は、主に酸化チタンおよび酸化鉄の製造と販売を行う企業です。これに加えて、これらの化学工業品に関連する製品も取り扱っています。酸化チタンは、塗料やプラスチック、化粧品などの製品に使用される重要な素材です。

同社の子会社である株式会社TBMは、チタン酸リチウムの製造と販売を手がけています。チタン酸リチウムは、リチウムイオン電池の材料として利用されることが多く、エネルギー関連の分野で注目されています。チタン工業は、TBMの管理業務も担当しています。

もう一つの子会社であるTKサービス株式会社は、チタン工業の場内物流業務を担当しています。これにより、製品の効率的な流通をサポートし、事業全体の運営を円滑に進める役割を果たしています。

チタン工業の事業セグメントは、酸化チタン関連事業と酸化鉄関連事業、そしてその他の副産物に分かれています。これらのセグメントは、同社の連結財務諸表におけるセグメント区分と一致しています。

経営方針

チタン工業は、「顧客本位」「効率経営」「社会貢献」を企業理念に掲げ、顧客の信頼を得るために最高品質の製品を提供しつつ、原価低減を図り効率的な経営を進めています。これにより、社会に貢献し、必要とされる存在を目指しています。

同社は第7次中期経営計画(2024~2026年度)を策定し、2024年度の黒字化を最重要課題としています。価格改定と販売増で売上を伸ばし、コスト削減を徹底することで黒字化を実現しました。中長期的には、2036年に売上高150億円、ROE8%を目指しています。

中期経営計画では、「化粧品向け製品の拡販と収益性の向上」「リスク耐性の強化」「持続可能な社会への貢献」を基本方針としています。化粧品市場でのシェア拡大、コスト削減、リスク耐性強化を通じて、企業価値の向上を図ります。

事業戦略として、チタン工業は技術力、販売網、生産力、品質保証力を強みとし、グローバル市場での競争力を高めています。特に、酸化チタン関連製品や酸化鉄関連製品の技術を活かし、新製品の開発を進めています。

市場地域では、日本、東アジア、北米、欧州を主戦場とし、東南アジア、インド、南米を新たなターゲットとしています。市場用途では、トナー、化粧品、電池、塗料を主戦場とし、電子材料や環境・エネルギー分野を新たなターゲットとしています。

資本コストと株価を意識した経営を推進し、ROEが株主資本コストを上回ることを目指しています。取締役会で毎月進捗を報告し、資本収益性の視点での評価を行い、情報発信を行っています。

ROE向上のため、ROAに注目し、収益力回復と財務体質改善に注力しています。売上増とコスト削減で収益力を高め、総資産の効率化と負債削減で財務体質を改善します。