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トクヤマJP:4043
事業内容
トクヤマは、化成品、セメント、電子先端材料、ライフサイエンス、環境事業の5つの事業セグメントを展開しています。これらのセグメントを通じて、多様な製品とサービスを提供しています。
化成品セグメントでは、苛性ソーダやソーダ灰、塩化カルシウム、重炭酸ナトリウム、珪酸ソーダ、水素、塩化ビニルモノマー、塩化ビニル樹脂、酸化プロピレン、塩素系溶剤などを製造・販売しています。主な関係会社には、サン・アロー化成株式会社や株式会社トクヤマソーダ販売があります。
セメントセグメントでは、セメントや生コンクリート、セメント系固化材の製造・販売を行い、資源リサイクルにも取り組んでいます。広島トクヤマ生コン株式会社やトクヤマ通商株式会社などが関係会社として活動しています。
電子先端材料セグメントでは、多結晶シリコンや乾式シリカ、四塩化珪素、窒化アルミニウム、電子工業用高純度イソプロピルアルコール、フォトレジスト用現像液などを製造・販売しています。TOKUYAMA VIETNAM CO., LTD.や徳山化工(浙江)有限公司などが関係会社です。
ライフサイエンスセグメントでは、医療診断システムや歯科器材、医薬品原薬・中間体、プラスチックレンズ関連材料、微多孔質フィルムを製造・販売しています。上海徳山塑料有限公司や株式会社エイアンドティーが関係会社として挙げられます。
環境事業セグメントでは、イオン交換膜の製造・販売や廃石膏ボードリサイクルを行っています。株式会社トクヤマ・チヨダジプサムや株式会社FLトクヤマが関係会社として活動しています。
その他の事業として、海外での製品販売、運送業、不動産管理業なども行っています。トミテック株式会社やTokuyama Singapore Pte. Ltd.などが関係会社として関与しています。
経営方針
トクヤマは、化学を基盤に環境と調和した未来を創造することを経営理念とし、持続可能な社会への貢献を目指しています。中期経営計画2025では、成長事業を「電子」「健康」「環境」と位置付け、これらの分野に重点的に投資を行っています。
トクヤマは、事業ポートフォリオの転換を進め、2025年度には成長事業の売上高比率を50%以上、2030年度には60%以上を目指しています。電子分野では、半導体用多結晶シリコンの生産体制を強化し、健康分野では歯科材料の生産能力を拡大しています。
環境分野では、太陽光パネルのリサイクル事業を推進し、水素関連技術の開発を進めています。特に、水素化マグネシウムの量産を開始し、次世代水素キャリアとしての期待が高まっています。これにより、環境負荷の低減に貢献しています。
トクヤマは、2050年度のカーボンニュートラル達成を目標に掲げ、原燃料の脱炭素化や次世代エネルギーの技術開発を加速しています。2030年度までに温室効果ガス排出量を30%削減することを目指し、環境に配慮した生産活動を推進しています。
CSR経営の推進においては、地球温暖化防止や環境保全、無事故・無災害の実現を重要課題とし、社会的責任を果たす企業としての活動を強化しています。健康経営にも注力し、従業員の健康と働きやすい職場環境の実現を目指しています。
トクヤマは、ESG投資指数に選定されるなど、ESGへの取り組みが評価されています。今後も、持続可能な社会の実現に向けた活動を続け、社会から求められる企業であり続けることを目指しています。