ラサ工業JP:4022

時価総額
¥460億
PER
13.7倍
燐酸や水処理用凝集剤、掘進機、都市ごみ処理機械、高純度無機素材、放射性ヨウ素吸着剤の製造・販売を行う化成品、機械、電子材料事業。

事業内容

ラサ工業は、化成品事業、機械事業、電子材料事業、その他の事業の4つの主要な事業セグメントを持っています。

化成品事業では、燐酸や燐系二次塩類、水処理用凝集剤、電子工業向けの高機能高純度薬剤、消臭・抗菌剤の製造・販売を行っています。子会社のラサ晃栄株式会社や理盛精密科技股份有限公司も関連製品の製造・販売に関与しています。

機械事業では、掘進機、破砕関連機械、都市ごみ・産業廃棄物処理機械の製造・販売を行っています。また、精密機械加工や特殊スクリーンの販売、鋳鋼品の製造・販売も手がけています。鋳鋼品は子会社ラサスティール株式会社が製造しています。

電子材料事業では、高純度無機素材や塗布剤、放射性ヨウ素吸着剤の製造・販売を行っています。塗布剤については、理盛精密科技股份有限公司が一部販売を担当しています。

その他の事業として、石油精製用触媒の再生加工や不動産の賃貸を行っています。これらの事業は、ラサ工業の多角的なビジネス展開を支えています。

経営方針

ラサ工業は、企業理念「信頼と誠実を大切にし、ものづくりを通じて新たな価値の創造と豊かな社会の実現に貢献する」を掲げています。この理念のもと、基礎素材や機械装置、リサイクルサービスを提供し、産業の成長と高度化に寄与しています。ラサ工業は、産業のイノベーションを支え、社会の発展に貢献することを目指しています。

ラサ工業の中期経営戦略は、「電子産業分野」、「ファインケミカル分野」、「リサイクル分野」に焦点を当てた商品展開を志向しています。電子産業分野では高純度燐酸や無機素材、ファインケミカル分野では光学レンズ向け材料や放射性ヨウ素吸着剤、リサイクル分野ではエッチング液の再生などを手掛けています。

ラサ工業は、長期ビジョン「Rasa Vision 2033」を策定し、「企業価値の向上と持続的成長の追求」と「サステナブルな未来の実現」を軸に成長戦略を推進しています。2024年度からの3ヶ年計画「中期経営計画2026」では、経営資源の最適化と収益力強化を基本方針とし、企業価値向上を目指しています。

具体的な施策として、ラサ工業はコア事業の収益力強化、新規事業の創出、人材戦略の強化、気候変動への対応、循環型社会の構築、安全操業の継続、経営管理の強化、株主還元の向上を掲げています。これにより、持続可能な成長を実現し、社会に貢献することを目指しています。

ラサ工業は、2026年度までに連結売上高520億円、連結営業利益48億円、ROE10%、ROIC9%、配当性向30%以上を目標としています。これらの目標を達成するために、経営資源の最適化や新規事業の創出に注力し、企業価値の向上を図っています。