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笹徳印刷JP:3958
事業内容
笹徳印刷は「Good Communication, Good Partner」を掲げ、コミュニケーション領域で企業の課題解決に取り組む印刷・パッケージの総合事業者です。同社は企画段階から設計、印刷、加工、さらに発送までを一貫して行うワンストップ体制を主力に、紙器や軟包装、販促物、広告・パンフレットなどを手掛けています。
主要顧客は消費財メーカーや小売業、企業の広報・マーケティング部門などで、パッケージや販促物の受注が収益の中心となっています。同社は印刷事業を単一の事業セグメントとして営業しており、国内外のグループ拠点を通じて売上を確保しています。
事業は大きくパッケージング分野とコミュニケーション分野に分かれており、パッケージングでは紙器・軟包装や店頭什器、輸送箱の企画設計から印刷・加工、キッティングや発送を含むフルフィルメントサービスを提供しています。コミュニケーション分野では折込広告やパンフレット、マニュアル、CSRレポートなどのプリントメディアに加え、ウェブ制作やイベント運営、動画制作、デジタル素材の管理といったクロスメディアサービスも展開しています。さらに同社は国内外に計6工場を配置し、各工場で完成品までの一貫生産を行う「一環生産体制」によって、タイムリーで高品質な供給を目指しています。
経営方針
同社は2024年6月期からの3か年中期計画(2024〜2026年)を成長の軸に据え、売上高営業利益率の向上を目指しています。事業の基本はパッケージングとコミュニケーションの二本柱で、企画から設計、印刷、加工、発送までを一貫提供する「ワンストップ体制」を強化することで顧客ロイヤルティを高め、収益性の確保につなげようとしています。国内外に計6工場を持つ生産基盤を生かして、安定供給と納期対応力の向上を図ることも明確な方針です。
同社は重点投資分野としてパッケージ製品の差別化とフルフィルメントサービスの拡充に注力しています。具体的には、紙器構造設計技術を使った環境負荷低減型のパッケージ開発や、保管・受注処理・梱包・発送を一貫して請け負うフルフィルメントを拡大し、発想から発送までのワンストップソリューションで付加価値を高めています。また、生産性向上のための設備投資や内製化の推進によりコスト競争力を強化する施策を進めています。
同社は海外展開を成長戦略の重要な柱と位置づけ、中国やインドネシアでの販売拡大に注力し、その他の東南アジア諸国への新規展開に向けた市場調査・分析を進めています。将来的には現地生産や販売チャネルの拡充で収益基盤を多地域化する計画で、国内需要の変動や人件費・物流費上昇といったリスク分散を図ろうとしています。加えて、コミュニケーション分野では紙からデジタルへの移行需要を捉え、ウェブ制作や動画、デジタル素材管理などのクロスメディアサービスで新たな収益機会を創出しています。
同社は技術革新として製造ラインの可視化や業務プロセスのデジタル化、生成AIの実用化などを積極的に進めています。IoTについては機械の稼働状況をネットワークで把握して稼働率を上げる取り組みを行い、生成AIはデジタルコンテンツ制作や業務自動化に活用する方針です。また、社員のICTリテラシー向上を図る教育や情報セキュリティ強化(インシデント対応体制、定期訓練、バックアップ体制の整備)も同時に推進し、技術投資と人材育成を両輪で進めることで持続的な成長を目指しています。