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PCIホールディングスJP:3918
事業内容
PCIホールディングスは、純粋持株会社として、情報サービス事業を展開する6つの連結子会社(そのうち3社は孫会社)で構成されています。主な業務は、ソフトウェアおよびハードウェアの開発、自社ソリューションの開発・保守、半導体のテスト・設計などです。
PCIホールディングスは、グループ全体の経営戦略の策定やコーポレート・ガバナンスの構築、経営資源の最適配分を行い、グループ各社に対する経営指導・管理を行っています。これにより、グループ全体の効率的な運営を支えています。
同社の事業セグメントは、エンジニアリング事業、プロダクト/デバイス事業、ICTソリューション事業の3つに分かれています。これらのセグメントは、連結財務諸表のセグメント情報と一致しています。
エンジニアリング事業では、自動車関連や情報家電、モバイルなどの組込み制御系システムの設計・開発を行っています。また、一般企業や金融機関、官公庁向けの業務システムの設計・開発、ITシステム構築、自社パッケージソフトウェア製品の企画・開発も手がけています。
プロダクト/デバイス事業では、組込みPCやコントローラーの開発・製造・販売を行っています。さらに、半導体設計・テスト受託やLSIターンキーサービスも提供しています。これにより、幅広い製品ラインナップを展開しています。
ICTソリューション事業では、同社グループの強みである組込制御技術やアプリケーション技術を活かしたIoTソリューションを提供しています。顧客企業との共同開発やAI活用ソリューション、IoTプラットフォーム、サービスインテグレーションも行っています。
経営方針
PCIホールディングスは、成長戦略として「PCI-VISION2027」と「PCI X-formation 2032(PX2032)」を掲げています。これらの計画は、資本効率の改善やブランドの確立を目指し、持続可能な成長を実現することを目的としています。特に、ROE15%以上の達成やPBR2倍以上を目標に掲げ、収益の質向上と適切な資本政策を重視しています。
中期経営計画「PCI-VISION2027」では、エンジニアリング事業、プロダクト/デバイス事業、ICTソリューション事業の3つのセグメントに注力しています。これにより、技術力の強化とコストマネジメントの徹底を図り、競争力を高めることを目指しています。また、人的資本の最適化やサステナブル経営の深化を通じて、企業価値の向上を図ります。
長期ビジョン「PX2032」では、ITの力で安心・安全・豊かな社会の実現を目指し、モビリティ関連のソフトウェア開発やクラウドサービスのインテグレーションに注力します。これにより、「モビリティのPCI」「教育のPCI」としてのブランドを確立し、総合技術コンサルティング企業への進化を図ります。これらの取り組みを通じて、500~700億円の売上高を目指しています。